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チャイムが鳴って自分の教室に戻る。


いつもと変わらず隣の席には飛穂が座っている。

さっきのことがあってちょっと気まずい。







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「愛結心。どうだった?」


きかれると思って覚悟はしてたけど、変な緊張感に襲われてドキドキする。



答えなきゃと思ってとっさに出たのは

「ダメだった...」

っていう嘘。



隠したい訳でもないけど、口からこぼれたのは嘘だった。




「...そっか......泣くなよー!」


飛穂はそう言ってクシャっと笑って頭を撫でてくれた。



嘘をついたのに優しくしてくれる飛穂にチクッと胸が痛む。







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しばらくして、教室に担任が入ってくる。


「みんなお待ちかねの席替えだぞー!」


先生がそう言うとみんなが騒ぎ出す。

女子は飛穂くんの隣になりたいなー!とか一緒の班になりたいなー!って盛り上がってる。



飛穂ってやっぱりモテるんだね。



飛穂と隣も終わりかと思うと寂しい気もする。

でも、私には優我くんがいるから。




席替えは無事に終わって飛穂とは反対側の席になった。


近くには気軽に話せる人が居なくてちょっと寂しい。



反対側の飛穂の方を見ると近くの席のみんなが集まって賑やかそうだった。



ちょっと羨ましかったりもする。





やっぱり私と飛穂じゃ住む世界が違うんだ。


わかってたはずのことだけど、今までずっと一緒だったから忘れちゃってた。








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.









.








昼休み、朝の空き教室に行く。


朝と同じように窓際の机の上に寝ている優我くん。



扉を閉める音で私に気づいて起き上がる。




「今度は何?」



眠そうな目を私に向けてだるそうに呟く。

付き合っても冷たいのは変わらないみたい。




「お昼、食べた?」



「......ない...」



頬杖をついてそっぽ向いてモゴモゴしゃべるから聞き取れなかった。


首を傾げながら優我くんをじっと見ていると、

「食べてない!」

ってちょっと怒る。



その様子が子供っぽくて可愛く見えた。

意外と可愛いとこもあるんだなって、
いつもと違うところを見れて嬉しくなった。




「一緒に食べよ。」




机の上に自分のお弁当を広げる。



「優我くんお弁当は?」



「ない。」



「持ってきてないの?忘れちゃった?」




心配になってきいてみても、「いつもだし。」とかいってそっけない。



いつもお昼食べてないんだ...

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作品ジャンル:恋愛
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霊夢 - 続きが気になります。続き書いてくれませんか? (2020年10月9日 18時) (レス) id: e1aaa746de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅーな。 x他1人 | 作成日時:2019年1月1日 18時

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