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次の日、1人で登校する。
1人で色々考えるために飛穂と別々に登校したけど、全部マイナスの方にしか考えられなかった。
飛穂からのエールを思い出して、
もう後には引けない、やってみなきゃ何も進まないと思った。
朝いつもよりはやく出てきたせいか
生徒は全然居なくてしんとしていた。
いつも優我くんがサボるとき使っているという噂がある教室に向かう。
3階の使われていない部屋。
廊下は薄暗くてひんやりしていた。
その冷たい空気を胸いっぱいに吸い込んで吐き出す。
.
もう、やるしかないよね。
.
教室のドアを開けて中を覗くと並んだ机の上に座っている優我くんが見えた。
「あっ、あの!」
思ってたより大きな声が出て自分でビックリする。
だるそうに起き上がった優我くんは机に座ってこっちを見て
「誰?」
と一言。
そりゃ知らないよね、私のことなんて。
「2組の佐藤愛結心です。」
自己紹介をしてみても表情一つ変わらない。
「それで?何の用?」
めんどくさそうな顔して髪をかきあげる。
それだけでも見惚れちゃいそう。
もう一度深呼吸をして優我くんの目をじっとみる。
「優我くんのことが好きです。
付き合ってください。」
精一杯勇気をふりしぼって伝えた言葉。
答えが怖くて優我くんの顔を見れない。
.
.
.
.
.
「いいよ。」
長い沈黙を破ったのは優我くん。
今、いいよって言った?
「今、なんて言った...?」
予想してた言葉と違ってて頭がパニックになる。
「付き合ってもいいよ。
ただし条件。僕の言うことは絶対ね。」
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霊夢 - 続きが気になります。続き書いてくれませんか? (2020年10月9日 18時) (レス) id: e1aaa746de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅーな。 x他1人 | 作成日時:2019年1月1日 18時