カノジョ+ジマン(完)【黒尾鉄朗】

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ありえねぇー！と驚く同期

その様子に少し笑いながら

「1回さ、カタログ見せたことあるのね？この中から好きなのプレゼントするよって。
そしたら“ブランド品ってよく分からないし、興味ない“って言われた」

「…ある意味ありがたいなぁ」

男子に優しいと言うかサイフに優しいというかとゴニョゴニョ喋る本田

確かにな

けど、オレが胸きゅんしたエピソードが別にあるんデスヨ本田さん



去年のAの誕生日前のこと_____、

「っし、休憩入ろ」

仕事に一息ついたのはお昼をちょっと過ぎた頃

この日は何故か特に腹は空いてなくて、でもコーヒーが飲みたい気分で

デスクワークで固まった肩を軽く回しながらドリンク自販機が豊富なロビーを目指し歩く


…流石にこの時間だったら女性社員は少ねぇだろ

お昼の時間、ロビーは女性社員でごった返し
この会社、とてもロビーが広くて有名なチェーン店のフードやオシャレなカフェが入ってるからあるからお昼はかなり混む


一昨年辺りかな？
有名デザイナーモデル仕様に建物の全てが変わった


あんま人いませんよーにと思いながら廊下を歩いていると、通りかかったリフレッシュルームから聞き覚えのある声がしてきた

…A？

と、あと1人の声は女性

盗み聞きは趣味ではないけど、壁によっかかってちょっと聞いてみることに

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