カノジョ+ジマン(完)【黒尾鉄朗】 (ページ30)

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『リンゴうさぎさんだよ、はいあーん』

あーん！といいながらAが剥いたリンゴを美味しそうに食べる男の子

凛というらしい

マジで俺たちの子供なのか…？

未だに脳が起きてないのかボーッとする

しばらくジーっと見てたら、凛はこちらを一瞬見てニヒっと笑って再び視線をAに戻す

「……」

なんだろ可愛くねぇ！！
仮に息子？だとしてもあんな悪そうな顔を向けられたらねぇ！？

「…Aチャーン、僕もリンゴうさぎさん欲しいナー」

と言うと、視線を凛から俺に移して

『はいどうぞ』

いやお皿ごと渡してくるんじゃなくてですね

「鉄くんおてて疲れて取れないー」

『え』

手を膝の上に乗せたまま代わりに体を前のめりにして口を開ける

『あー…はいはい、どうぞ』

プスっとフォークを刺してリンゴを俺の口に運んでくる

シャクっ

『あ』

「ﾓｸﾞﾓｸﾞ…僕のだよ」

こんっのガキっ…！！