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『そうだね』
何となく気まづくて頭を夫の肩から起こす
「…見たでしょ?僕のタブレット」
ここで“見てない“って言っても嘘だとすぐバレるだろうから正直に言おうと思う
だけどいつから気付いてた?
バレる素振りはしてなかったと思うし、好みを打ちまくったメモという名の爆弾を抱えてる間はスマホを肌身離さず持ってたし
『うん、見た』
「とりあえず僕の話聞いてくれる?」
『分かった』
どんな
「僕ね、Aに嫉妬して欲しかったんだ」
『うん…』
?
え?
嫉妬?
『んん“っ!?』
首が折れそうな勢で隣に座ってる悟の顔を見る
「私だけみててよ!って慌てるAがみたくて」
『ちょっと待ってお兄さん』
『物足りなくて見てたとかじゃないの?』
「サイト開いただけで動画は見てないよ」
元々Aに誤解を与えるためだけに用意しただけだし、あと他の女に興味ないと言う夫
「あの画面見れば少し動揺してくれるかなって。でもやりすぎたよね、ごめん」
『そんな…』
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作者名:雨宮Uki | 作成日時:2021年1月24日 23時