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全神経が過剰に仕事しそう


『っ!』


長い髪を大きな手でかき上げられて、あらわになった首を悟の唇が沿う




そのせいで右側が余計に熱く感じる




暗いからこそ敏感肌になってんのがよく分かる





ばっくばく動く心臓はうるさいし、どんな反応すればいいかさっぱり分からない




1回目?
覚えてないよ〜!!
あ、泣いた覚えはある





…最後まで行ったっけ?




あれ?





「…A」




もうどうしていいかさっぱり分かんないからぎゅっと目を瞑る





場の雰囲気に酔ってあんなこと言うんじゃなかったとか思ったけど、
 




"悟としたい"と思った自分もいたわけで…





そんな事考えてると悟の手が私の首元にいって、くすぐり始めた



『ちょっ、擽ったい!』



首をすくめながら笑ってしまう




「…ちょっとは緊張ほぐれた?」



あ、そういえば


ぎゅっと掴んでたシートから手が外れてるし
筋肉の強張りがちょっと緩んだ気がする



『…なんとか』




そして私の手を優しく掴んで悟自身の胸に当てた



「…実はね、僕も結構緊張してるんだ」




悟の心臓も私のに負けないほど、ばくばく鳴ってた

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作者名:雨宮Uki | 作成日時:2021年2月7日 12時

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