8.見覚えのある(銀時side) ページ9
(銀時side)
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朝からジャンプを買った俺はいちごパフェが半額だと知りファミレスに寄ることにした。…が、そこには沖田くんが珍しく誰かと何かを食べていた。
銀「お、沖田くんじゃん」
適当に絡みに行ったはずだが、俺の視界に映ったのは、
黒い猫耳を生やした小柄な男。
そんなやつ今まで出会った中で1人しか見たことがない。
それも気まぐれに俺らの前から消えたアイツ
銀「A…?!」
俺の声をいち早く察知したAはビクッと肩を揺らし、尻尾をピンッと立てた。
『うぇ、銀時?』
少し気まずそうに俺の顔を見たAはあの頃と全然変わっていなかった。
歳より若く見える整った顔に愛らしく生えた猫耳、綺麗な緑色の目がよくうつる白い肌、それからほんのりピンク色をした唇はアヒル口のような猫っぽく色っぽい。
この歳になって、暫く会ってもいないのにまだAを自分のモノにしたいと考えるのは相当重症だと自分でも思う。
沖「…知り合いですかィ?」
『え、まぁ。うん』
銀「Aおまえ、今まで歌舞伎町にいたのか?」
『いやいや、つい最近歩いてたら着いたっぽくてさ。そこで総悟に保護された』
銀「保護って…、…おい、それ」
『ん?』
銀「首についてるのなんだよ」
『……首輪?』
銀「誰に付けられた?!」
『………ん』
俺が必死な顔でAに聞いたら、Aは沖田くんの方を指さした。
銀「……なにやっちゃってくれてんのかな総一郎くん?!?!」
沖「総悟でさァ。」
銀「んなこたァどうでもいいんだよ!!
なに人の猫に勝手に首輪なんか着けちゃってるわけ?!?!」
沖「旦那こそなに言ってんでさァ。Aは俺の猫ですぜ?」
銀「いやいやいやいや、コイツは三年前から俺の猫だって決まってんの!!」
沖「そんなこと知りやせんよ。第一Aは旦那から逃げ出した…それが答えでさァ」
銀「何をかっこよく言ってんの?!逃げ出したんじゃなくて飼い放ししてたですぅ。」
沖「何言ってんだか」
銀「冷静なツッコミやめて!!!」
『ねぇ、二人ともうるさいってば。それに俺は今日から総悟の飼い猫ににゃったから』
Aがキリッと効果音がつきそうなくらいキメ顔をして俺の方を見た。
……え?“総悟の飼い猫”…?
銀「…お父さんは絶対に認めませんッ!!」
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琉樹 - めっちゃおもしろいです!!更新楽しみにしてます!!頑張って下さい!! (2019年8月5日 18時) (レス) id: 8239e5b652 (このIDを非表示/違反報告)
クミコさん - あいあむ更新待ち。早く書いてくだせぇー旦那ぁぁぁー← (2019年7月17日 0時) (レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
名無し先生@男主製造者(プロフ) - 白昼夢さん» コメントありがとうございます!面白いだなんて…勿体無いお言葉です…!更新もう少しお待ちください(;; (2018年3月25日 1時) (レス) id: 7c6295ab3b (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢 - とっても面白いです!!夢主が可愛い…!!更新頑張ってください! (2018年3月24日 11時) (レス) id: 03cd751316 (このIDを非表示/違反報告)
名無し先生@男主製造者(プロフ) - nerumaさん» ほんとですか(号泣)嬉しいコメントありがとうございます!! (2018年3月11日 10時) (レス) id: 7c6295ab3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し先生@男主製造機 | 作成日時:2018年1月13日 5時