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84-2 一日目 ： 章大side ページ21
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章「よろしく。僕中一やで？ みんなは？」
そう訊いたのに、
子「俺も中一。要(かなめ)やで。なあ、亮君の弟なん？」
子「俺、直正(なおまさ)小六。亮君より大きいよな？」
子「俺も小六。進(すすむ)。亮君と同じ部屋やないん？」
って言うと、
要「あそこいっぱいやで」
なんで亮の話なん？
ここまできて亮がついてくるんはやめてくれへんかな。
章「そうやけど、僕と亮は別やで？」
進「分かってるよ。亮君優しいから、章大君と一緒やと落ち着かんのとちゃう？」
なんて言い出されて、
章「もうええ？ 疲れたから寝たいねんけど」
直「あ、ごめん。昨日の夜手術したんやろ？ さっき先生が言ってた」
と、ベッド周囲にあるカーテンを閉めてくれた。
要「ゆっくりしてね」
章「ありがとう」
やっと静かになった。
でも、亮ってここで有名なん？
いい加減にして欲しい。
僕は『章大』やで？
『亮君の弟』……ちゃうのに。
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作者名：にと | 作成日時：2016年6月28日 15時
