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M ページ8

at 楽屋


Ki「なぁーまだ?もーいいよぉ」

S「もーちょい」

Ki「もーやだよー」

鏡の前で千ちゃんにお肌ケアなるモノを受けてる、小さい頭がプルプル揺れた。


かわいいなぁ。


T「なにあれ。頬袋イジられてるリスじゃん」

「あはは。確かに」

ウマイね玉さん。

ダルダルだった空気が一変。

T「ゲームの続きしよ。返して」

「はいよ」

良いのよ?自由で。

でもあなたもそろそろ支度しましょうね?


キタミツの穏やかな声に、落ち着いちゃった玉を横目に鞄に手を伸ばす。

ガサゴソと取り出した紙袋。

T「なにそれ」

「ん?キタミツに貸す厳選したマンガ」

T「ふーん」

あ、興味なし?

まいっか。

「キタミツー」

Ki「なにー?…ちょっ千賀!おーわーり!」

S「えーっ?…イテっ。もう!」

ごめんね?千ちゃん。

でも今度は俺の番ね。


手招きすると、ちょこちょこ寄ってくる姿に思わずニヤける俺の顔…。

T「その顔キモ」

って毒舌は聞こえない便利な俺の耳。

「ハイ!キタミツ!どーぞっ」

ん?と首を傾げて近寄る顔に、差し出す紙袋。

Ki「なに?…あっマンガ!?」

「うん。その作家さんの気に入ったみたいだから、他のお勧めも持ってきたよん」

Ki「おーマジか!さーんきゅー」


ハイ。かわいい。


きゅって目許を細めて嬉しそうに笑う顔。
もう、俺の胸がきゅんきゅんしちゃうよねー。

T「デレんなみやた」

いーんです。
何とでも言ってください。

「ねね、キタミツ先に貸したヤツの感想聞かせてよ!」

Ki「えっ?今!?」

いやいや、そんな勿体ないことしませんよ。

「今日の仕事終わった後とかどう?」

Ki「楽屋で語んの!?」

さすが北山鈍感クオリティ。

ま、想定内ですわ。

「夜ごはん食べながらとかどう?」

玉ちゃんもオプションで着いてくるよ?

ーさぁ!どうだ!?

Ki「あぁ、なるほ…」

2「はあぁぁあ!?」


…ニカちゃん…。

ガタガタ!って椅子を倒さんばかりに…。


T「…チッ」


玉さん?今舌打ちしました?


Ki「うるせーぞニカ」


いや、こっちのひともなかなかの威圧感…。


2「だっ…だって!」

Ki「だぁー。宮っち後でな?」

「ほーい」

Ki「ったく。おいニカなんだっつの!」

あーあ。
行っちゃった。

でもイイもんね。
取り敢えず一番乗りで誘ったのは俺だ!


T「だからその顔やめろ」


相変わらず都合良く聞こえない毒舌にニヤけたまま、プリプリ怒りながらも直ぐに行ってあげる優しい背中を見送った。

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設定タグ:キスマイ , 俺足 , 藤北   
作品ジャンル:タレント
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作者名:みつか | 作成日時:2017年9月2日 11時

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