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F ページ38

at LDK


Ki「やべ〜…腹パンパン」

「…俺もヤバぁ」

ふぃ〜。なんて間の抜けた声で二人してお腹をポンポン叩く姿に、思わず同時に吹き出した。

Ki「…ぷ。あははは。食いすぎた〜」

「ぷ。ははは…。確かに〜」


ダイニングテーブルの上には、見事に空っぽになった土鍋と色ちがいの茶碗。

冷蔵庫の野菜を使いきっちゃえ!って思い付いた鍋も、〆の雑炊まで完食すればさすがにね。


Ki「あ〜腹くるし〜…」

…まったく。

「もったいないとかって、無理に食べるから…」

俺よりも確実に多く食べてれば、そりゃ動けないだろ…。

Ki「作ってもらったモン残すわけねーだろ〜」

ヘラっと笑うのんきな顔…。


…可愛いなこのやろう。


何を作っても、いつも旨そうに完食してくれる。


Ki「ごっそーさん!ありがと!」


そうやって幸せそうに笑いながら、お腹いっぱいで苦しいクセに、いつもすぐに後片付けを始める…。


…マメ男め。


Ki「ふじがやー?」

「ん?…ぁ」

サクサク洗い物を始めたマメ男に呼ばれて残りの食器を運べば、あっさり奪われた…。

Ki「先、風呂入ってきたら?」

「俺も片付けるよ?」

Ki「いーよ。俺腹いっぱいでやべーからちょっと消化させる〜」

…俺もけっこー腹キてんだけど。

今すぐお風呂はヤバいやつ。だけど…


「んー…そう?じゃ、お願いしまーす」

Ki「うーい」


でもま、押してもダメなのは経験済みだから、飲みかけのコップ片手におとなしくソファに向かう。


「…ふぅ〜」


カチャカチャと洗い物をする音を聴きながら、ソファに沈みこむ。


なんとなく、「生活」してる感覚が最近になって湧いてきた気がする。


「俺の」家に寝泊まりしてた日々から「俺たちの」家で寝起きして日々を過ごす…。

…こんなにも違うんだ。

言いたい事に頭を悩ませなくても…、伝わる範囲に北山がいる。


仕事で2、3日生活の時間がズレたとしても

ソコには必ず北山が存在してる…。


…満たされるってこういう事なのかな。


Ki「終わったよ〜ん」

「おつかれーっす」

Ki「んはは。なんだそれ」


スイッチオフった気を使わない北山は…

穏やかで柔らかい。


Ki「よっこいせ」

なんてオッサンくさい座りかたも

Ki「手フヤケちったよ〜」

なんてくふくふ笑う顔も。

すぐ隣にある温もりも。

1年半前は想像もしてなかった…。


当たり前のように繰り返す毎日が、愛しいものに満たされてく…。


でも…たまにはもう少し


甘えてくれない?

F→←Ki



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設定タグ:キスマイ , 俺足 , 藤北   
作品ジャンル:タレント
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作者名:みつか | 作成日時:2017年9月2日 11時

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