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at スタジオ
さすがだよなー…。
Ki「お疲れさまっした!ありがとうございます!…え?いやー、んははそんなそんな…」
俺にはできないよなー…。
って言ったらミツにめっちゃ怒られそうだけど。
風邪なんて熱なんてないじゃんって錯覚する。
普通にいつものテンションで仕事をミスなくこなす姿…。
スタッフを含めた周りへの気遣い…。
プロだから当たり前なんだろうけど。
楽屋…ってか、移動のバンに乗り込んで家に戻るまで、きっとあのテンションは崩れない…。
「やっぱまだデカいなぁ…」
…身長はちっちゃいけど。
「…ぷ。今日はイジるのやめよ」
F「ニーカ?どした?」
「んー?…なんもない」
F「そか?あ、ニカ今日マネの送迎だよな?」
「うん」
F「よろしくね?」
「……オッケー」
よろしくね…か。
いたわー…ここにもまだまだデカい存在のひと。
一言で…、そのクールな視線の先、ピョコピョコと飛んで回る仕事バカを、どんだけ大切に扱ってるか分からせちゃうんだもんな…。
「お疲れさまでした!ミツーっ!そろそろ戻るよー」
Ki「あいよー」
あーあ。ほっぺた赤くしちゃって…。
まず薬飲ませなきゃ。
どーせ仕事終わって好きにさせてたら、寝て治す!とか言って薬絶対飲まないもん。
薬飲ませんのだって俺たちも慣れたもんだ。
「みんな心配で集中できなくなるから、すぐ薬飲んでよ?」
Ki「…ハイ」
ほらね。
ホントに嫌そうな顔で、頑張って薬を飲む姿はなんとも微笑ましい。
って思ってるんだろうな〜ってひとが、ポンと小さい肩を叩いてクールに決めてきたよ…。
F「お疲れ。早く寝ろよ?」
Ki「…へい」
ちょっと離れて見てみるふたつの姿は、1年前よりも…なんとも…まぁ…。
なんだか見てるこっちが照れくさい。
そそくさと任された責任感にミツの私物を纏めてく。
今日は…夜別々なんだろうな…。
Ki「わりーなニカ。後自分で…」
「いーの!座っててよ」
Ki「んー…わかった」
珍しく言うことを聞く姿に思わず吹き出しかけた。
ひとりでミツを家に帰すのに、前みたいな心配は全くなかった。
さっきのガヤとのやり取りで、無茶は絶対しないんだろうな…って思った。
二人がお互いの為に取る別行動は、今じゃ別の意味を持ってる…。
「…愛だねぇ…」
Ki「ん?」
「なんも!はい!帰るよっ」
まー、でも
アイス食われただのプリン食われただの…
メンドクサイ痴話喧嘩はやめてよね。
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作者名:みつか | 作成日時:2017年9月2日 11時