Y ページ33
at 1年後
F「渉……今日泊めて」
隣からボソッと呟かれた声に、やっぱり来たか…と雑誌から視線を移す。
「ハイハイ」
F「…はぁぁぁ…」
そんなこの世の終わりみたいな顔しなくても…。
思わず笑いがこみ上げてきて、でも太輔の気持ちを思えば笑うのもなんだか申し訳なくて、苦笑いに留めた。
「で?どうなの?」
できるだけ優しく問い掛ければ、待ってました!とばかりにその目が俺を捕らえた。
F「…手、出すなって怒られた…」
「はは…。そっか」
ま、言いそうだよね。
きっと太輔なりに何とかしてあげたかったんだろうなって、想像すれば微笑ましい。
シュン…と項垂れる頭を撫でてやれば、少し離れた所から感じる視線…。
大丈夫。と頷き目配せすれば、『ゴメン』とジェスチャーをするミツ…。
畏まりました。
今日は早く眠れないなー…。
一晩中ノロケ聞かされるのも結構大変よ?
楽屋を見渡せば…。
ちびっこ達も心配してんのか…チラチラと太輔を気にしつつ、ちょいちょいダルそうな小さい身体を気遣う素振りをしてる。
顔の半分以上覆ってるようなマスクに埋もれた目元は、結構辛そうで少し腫れぼったい。
Ki〔ゴメンよこーさん。風邪ひいた〕
〔え!大丈夫!?〕
Ki〔だいじょばない。藤ヶ谷にうつったらヤバいからホテル泊まるって言ったらキレた〕
〔そうかー〕
Ki〔たぶんよこーさんとこ行くと思うから、ごめんけど頼んでいい?〕
〔りょーかい〕
夜中に届いた連絡に、結局手を貸してしまう俺も大概二人に甘いねぇ…。
「太輔、夕飯なに食べたい?」
F「…ハンバーグ」
…それ、ミツが食べたいやつでしょ。
「ククク…。作り方教えるよ」
F「…うん」
「早く治るといいね?」
F「1日で治るよな?」
あー…無理…じゃ
「ぷ…。んーそだね」
2「ちょ!ミツ!それ俺のお茶!もーっうつるじゃん!」
Ki「あ…わり」
はは…こっちにもシュンが…すん。か、が増えた。
F「こんなとこに落とし穴があったとは…」
「はは…仕方ないだろ。太輔だって同じ状況だったら変わんないだろ?」
F「…やっぱり個室作ればよかった」
…聞いてませんねー。
「作るって…無理だろ。じゃー引っ越せば?どっちも荷物多いんでしょ?」
…お?名案?
F「わた今日PC貸して!探すわ。マジ全力で探すわ」
「ハイハイどーぞ」
こんな平和なイザコザなら、ちょっとくらい寝不足になっても…
…いや、やめとこ。
引越し祝弾んだほうが得策だな。
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作者名:みつか | 作成日時:2017年9月2日 11時