検索窓
今日:5 hit、昨日:11 hit、合計:516,840 hit

Y ページ33

at 1年後


F「渉……今日泊めて」

隣からボソッと呟かれた声に、やっぱり来たか…と雑誌から視線を移す。

「ハイハイ」

F「…はぁぁぁ…」

そんなこの世の終わりみたいな顔しなくても…。

思わず笑いがこみ上げてきて、でも太輔の気持ちを思えば笑うのもなんだか申し訳なくて、苦笑いに留めた。


「で?どうなの?」

できるだけ優しく問い掛ければ、待ってました!とばかりにその目が俺を捕らえた。

F「…手、出すなって怒られた…」

「はは…。そっか」


ま、言いそうだよね。

きっと太輔なりに何とかしてあげたかったんだろうなって、想像すれば微笑ましい。


シュン…と項垂れる頭を撫でてやれば、少し離れた所から感じる視線…。


大丈夫。と頷き目配せすれば、『ゴメン』とジェスチャーをするミツ…。

畏まりました。

今日は早く眠れないなー…。

一晩中ノロケ聞かされるのも結構大変よ?


楽屋を見渡せば…。

ちびっこ達も心配してんのか…チラチラと太輔を気にしつつ、ちょいちょいダルそうな小さい身体を気遣う素振りをしてる。


顔の半分以上覆ってるようなマスクに埋もれた目元は、結構辛そうで少し腫れぼったい。


Ki〔ゴメンよこーさん。風邪ひいた〕

〔え!大丈夫!?〕

Ki〔だいじょばない。藤ヶ谷にうつったらヤバいからホテル泊まるって言ったらキレた〕

〔そうかー〕

Ki〔たぶんよこーさんとこ行くと思うから、ごめんけど頼んでいい?〕

〔りょーかい〕


夜中に届いた連絡に、結局手を貸してしまう俺も大概二人に甘いねぇ…。


「太輔、夕飯なに食べたい?」

F「…ハンバーグ」

…それ、ミツが食べたいやつでしょ。

「ククク…。作り方教えるよ」

F「…うん」

「早く治るといいね?」

F「1日で治るよな?」

あー…無理…じゃ

「ぷ…。んーそだね」


2「ちょ!ミツ!それ俺のお茶!もーっうつるじゃん!」

Ki「あ…わり」


はは…こっちにもシュンが…すん。か、が増えた。


F「こんなとこに落とし穴があったとは…」


「はは…仕方ないだろ。太輔だって同じ状況だったら変わんないだろ?」

F「…やっぱり個室作ればよかった」

…聞いてませんねー。

「作るって…無理だろ。じゃー引っ越せば?どっちも荷物多いんでしょ?」

…お?名案?

F「わた今日PC貸して!探すわ。マジ全力で探すわ」

「ハイハイどーぞ」


こんな平和なイザコザなら、ちょっとくらい寝不足になっても…


…いや、やめとこ。


引越し祝弾んだほうが得策だな。

S→←F



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (555 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
979人がお気に入り
設定タグ:キスマイ , 俺足 , 藤北   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みつか | 作成日時:2017年9月2日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。