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M ページ3

at 楽屋


T「あれ?なにこれ」

2「あっ!バカ!ダメ!たまもり!」


再び聞こえてきた二階堂の叫びと玉のほんわりした声に、スマホから視線を上げた。


今日は珍しく騒いでるなぁ…。


T「うるせー。デカい声だすな」

2「うるさくない!触っちゃダメ!とにかくダメ!」

T「は?うるせーし。なんでよ?差し入れでしょ?」

2「ち、違うっ!」

T「じゃあなによ。隠す気?へー」

2「〜っ!!たまやだっ!あっち行って!」

T「やだよーん」


「ぷぷ…」


なんとも微笑ましい。

大型犬の子犬がじゃれてるようだ…。


でもって、なんとも平和だ。


玉さんのご機嫌も頗る良い。

ソファで寛ぐ大人な熟年夫婦も、然り

五月蝿くても、横尾さんからのお咎めもない。


傍観してる俺も例にもれず。


ぼんやり頬杖をつき、スマホの再生マークを押して、アニメの続きに視線を戻した。


何だかソワソワした空気が楽屋に充満してる。


さっきから二階堂が落ち着きなく監視してるテーブルのアヤシイ物も、きっともうすぐ到着する二人にイタズラでも企んでるんでしょ。


久しぶりに仕事のアタマもケツも集合も解散も、全員一緒になる。


メンバー大好き玉さんのテンションも上がるってもんですわな。


ま。俺もだけど。

画面の右上の時間をチラリと見れば結構いい時間。

そろそろかな?


久しぶりに会う、小さな愛らしい姿を思い浮かべる。

鞄の中には、厳選したマンガが数冊。

読んでくれたのかなぁ…。

忙しそうだもんなぁ。

でもLINEで〔おもろっ〕ってきてたしな。


T「あ〜〜」

お?ニカイジリに飽きた?

椅子にでろんと座り、大きな身体を揺する顔を覗きこんだ。

「たーま?」

T「おそくね?」

いやいや、主語。

俺達が早いだけだから。

なんて言うとオコだから、

「ん?ああ。なんか渋滞してるって」

ね?と横尾さんに振ると、ウンウン頷いてくれた。

T「渋滞かー。ねえみやた飽きたー」

「はいはい。飽きたねぇそうだねぇ。ちょっとだけ待とうね」

T「オモシロイことやって」

「うーん…今ネタ切れ中なりぃ」

T「ゲームしよ」

うん。自由で良いよ。

おなかへったぁって開けて待つ口に、菓子パンを放り込む。


モグモグする姿に、そういえば。と思う。


ご飯ちゃんと食べてるのかなぁ。

飲みばっかで腹ヤバいって言ってたっけ。

バキバキの腹筋が多少プヨっても、愛らしいことこの上ないだろうけども。


再び頬杖をついて玉を愛でつつ、可愛い人を待つ…。

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設定タグ:キスマイ , 俺足 , 藤北   
作品ジャンル:タレント
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作者名:みつか | 作成日時:2017年9月2日 11時

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