T ページ14
at 和食屋
で、また結局いつもと同じメンツなわけね。
お魚を解しつつ、さっきからワキャワキャしてるガヤとみやたを眺めて小さく息をつく。
みつ、ちゃんとご飯食べれてんのかな…。
休憩明けにひょこっと戻ってきた、ほんのちょっと顔色の悪いちっちゃい顔を思い出す…。
まー、そんなあのひとはさっさとニカを連れて、どこぞに行ってしまいましたよ。
あーあ。
Y「裕太、それちょっと頂戴」
「んー、ほい」
Y「サンキュー。…ん？なに？」
「なんも。としくんとガヤ楽しそうだなーって」
Y「はは、だね。…裕太は楽しくないの？」
「ううん。楽しい」
だって、慣れてるし。
Y「…あっちとご飯行きたかった？」
ヒソヒソ声に顔を上げれば、苦笑いを浮かべるワッターと目が合った。
あっち、ね。
ワッターも大変だよね。
変なトコで気使っちゃってさ。
もー、べつに普通に喋ればいいのに…。
「べつにぃ。としくんいればどーでも」
Y「ハハハ…そか」
「ワッターこそさ…」
F「なになにー？ナイショ話？まーぜーてー」
あーあ。
そんなに甘えちゃって…。
何やってんの。
だからみつが…。
「ガヤはだめー」
F「なんでだよー。わた？ね、わたぁ？」
Y「さぁね。裕太がだめーってならだめーなんじゃない？」
F「もーっ！」
M「まぁまぁガヤさん、俺とコショコショ話しようよ〜」
F「え？みやはイヤ」
「おまえはDDか」
M「いや！それはない！うん！ない！」
F「あははは」
はぁぁぁ…。
どーしてこーなんの！？
オコだよ？玉さんオコだよ？
なーんて、ガヤ泣いちゃうから怒んない。
けど。
俺に怒られちゃうくらい、どーってことないでしょ。
あのちっちゃいのに怒られ…いや、絶対怒らないだろうけど、もし怒られちゃったら、今みたいに笑って甘えてられないクセに…。
なーんであっちが泣いちゃうかもって、気付かないかなぁ！
「はぁぁぁ」
F「たーま！溜め息吐くと幸せ逃げちゃうぞー？」
「…そっくりそのまま返します」
F「え？いらなーい。あはは」
…なんかもう。
いつまで続くの？コレ。
ムクリ、と俺のなかのイジワル心が顔を出す…。
スマホを取り出してLINEを開く。
ガヤ、ちょっとは焦ったほうがいいんじゃない？
〔写メ送って〕
意外にすぐ着いた既読。
カワイイのお願いしまーす。
ま、あっちは案外勘がイイから俺の意図はわかるでしょ。
ニカに下心がなければ、ね。
…あったらヤバくね？
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作者名：みつか
| 作成日時：2017年9月2日 11時
