【呪術廻戦】 待て、を飲み込んだ。【○○しないと出られない部屋】 弐巻

禪院真希、真依　「写真撮影を行え」 ページ35

リクエスト。

浅草は交流会時に三輪をえっちらおっちら運んだり東堂達の戦いに巻き込まれたりして割と重傷負ってます。真依に散々絡みまくったせいで真依からはドチャクソ嫌われています。
あとちゃっかり術式を暴走させたり。


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　真依ちゃんが「なんでこんなヤツと」とでも言いたげに、愕然とした顔で真希先輩を見ている。違ったわ嘘だわその先の私だわ。え？ すごい見てくるじゃん酷くない？ そんなに嫌われるようなことしたっけ。




「オマエがあんだけ暴れりゃこういう対応にもなるだろ。センセに迷惑かけんなよ」




　笑いながら真希さんに皮肉を言われ、ぐうと唸る。普段五条先生のことを『先生』なんて呼ばないのに、わざわざ言ってきたところが性格が悪い。でも何もかも真希先輩が正しいから何も言えない。五条先生の手すら煩わせたっていうね、私の潜在能力意外とスゴいじゃん。

　それでも「制御できなきゃ意味なんてねぇだろうが」とド正論の前には屈せざるを得ない。真依先輩は私達の会話をぐっと睨みつけたあと、「写真撮影するんでしょう」と強めの語気で言った──その通りである、写真撮影。このメンツで撮るには随分似つかわしくない条件だが。


　どれで撮影するのかといえば三脚のカメラがあったが、生憎使ったことがない。「これどうするんですか？」と真希先輩に訊けば「は？ 適当にポチって押しときゃなんとかなるだろ」と真顔で言われた。真希先輩って不器用！？ とか訊こうと思ったけどマジでぶん殴られそうなのでやめる。



「これくらいも使い方わかんないの？ ……ッハ、時代遅れにも程があるわね」

「スミマセン、自分前世が異世界の悪役令嬢だったもので」

「なんて？」



　ネタが伝わらなかった。私ってマジで空気読めない人間だったなという再確認である──毎日再確認してる。つまり毎日スベってる。

　そのせいで暑い日には野薔薇とか伏黒に近づかれるんだよね、「オマエがいると永久凍土に居る気分になる」らしく──虎杖はそんなことねぇよとか慌てて言ってたけどオマエも暑い日はなにかと近いよね。ねえそんな面白くない？？ そんな私のボケって面白くない？？



「──ほら、できたわよ。とっとと並びなさいよアンタら」



　真依先輩がタイマーの準備をする。真希先輩が端っこに立ったので、私も同じように彼女とのスペースをあけて立つ。


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