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そして話はとんとん拍子に進む。
……いや、まあ勿論反対はあった。というかとんとん拍子に反対されたって言う方がまだマシなぐらいにはなった。ただその全てをAが封殺したのだ。無論実力で。
単純な実力で言えば、Aは鬼殺隊において悲鳴嶼の次点である。言いたい放題に言うAを止めることができるのは、敬愛する産屋敷と単純に彼女よりも強い悲鳴嶼だけ。
行き過ぎた時は先程のように産屋敷が止めてくれるが、そもそも産屋敷は『禰豆子が人を喰わないことを証明したい』のであり、その観点から見ればAの言っていることを利用した方が断然有利なのだ。
ならば悲鳴嶼に頼るしかない処なのだが、いかんせんコイツ、Aに弱い。性格的な問題なのかどうかは知らないが、彼女の言うことにはあんまり反対しないしむしろ何かと可愛がっている節がある。顔か？？ 顔なのか？？
とまあ茶番は置いておき、最後禰豆子が人を喰わないことを証明する決定打になったのは、何の皮肉かいの一番に反対していた不死川の行動だった。
──不死川実弥は稀血である。稀血の中の稀血と言っても過言ではないほど、希少さは計り知れない。その強さは鬼が血のにおいだけで酩酊し、ろくに行動が起こせなくなるほどだ。
そんな不死川の稀血を前に、禰豆子はそっぽを向いた。その口から唾液を溢れさせながら、それでも尚稀血には屈しなかった。
そして竈門炭治郎は、隠に連れ去られ──たはずなのだが、
「──ッお礼を！ 言って！！ いませんでしたので！！」
「ン」
大声が聞こえたかと思いきや、全速力で戻って来た炭治郎。
Aは多少驚きに眉を上げ、肩で息をする彼を見つめた。
「あり──ありがとう御座います！ 冨岡さんも！ 俺、俺もっと頑張るので、」
息も絶え絶えに、炭治郎は宣言した。
「みッ──見てて、ください！ 俺は！！」
喘ぐような呼気。隠が「おま、お前バカ！」と必死になって止めている。彼からしたら炭治郎の行動は理解できないし、何より上司に口答えをする部下を見る立場というのは誰しも焦るものである。
Aはそれを少し目を丸くして見つめた。
そしてふっと微笑み、
「──おう。期待してるぞ、竈門」
柱合会議
《了》
終わり
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白夜の世界(プロフ) - ふぐひらめさん» これたぶん何柱って考えるの面倒だったからこうなってますね(笑)。というか主人公の名前を最初に双柳に設定しちゃったからなぁ〜〜って感じがします。ずいぶん前の作品になりますが読んでくださり嬉しいです……。 (2021年7月31日 19時) (
レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - 樹柱って言われると…死ぬ前シリーズの榊原ししょー思い出すなぁ……… (2021年7月31日 16時) (レス) id: 0b66878cc1 (このIDを非表示/違反報告)
水城舞梨亜(プロフ) - 白夜の世界さん» わかります、わかります！！(ーー゛)ｳﾝｳﾝ 同じような単語とか言葉とか並べるってなんか響きいいですよね！！？（語彙力消滅☆）今更気づいたんですが、私、あなた様の作品割と読んでました(*ﾟ∀ﾟ) そして気づきました。私、作品だけじゃなく作者様も好きです((( (2020年9月11日 21時) (レス) id: 0e4689ecab (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - 水城舞梨亜さん» 題名は結構悩んだんですよねー！パッと決まるのもあるんですが、今回はテーマが曖昧だったので……。人生色々あるけど、もうなんとかやってこう、という思いで様々な単語を続けました。最後を「て」で止めてるのが、終わらないって感じで自分的には好きです(笑)。 (2020年9月11日 20時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
水城舞梨亜(プロフ) - あの、すごくこの作品好きです。長い題名だけど、短い短編の中にちゃんと入ってて。もう最期かもしれないけど、会えないかもしれないけど、生きていこうっていうのがすごく感動っていうか、泣きたくなるっていうか…（語彙力が…）まとめるとこの作品好きってことです！ (2020年9月10日 22時) (レス) id: 0e4689ecab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白夜の世界
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nisui03101/
作成日時：2020年8月30日 13時
