１４ ページ16
ファーランSide
ﾌｧ「…悪い、A…」
俺はとにかく、謝った。
どうしていいか分からず、あの日と同じように。
ただ、抱き締めたかった。
貴「…っ」
ふと、俺の体も震えてることに気付いた。
その震えを抑えながら、Aに近付いた。
そしたら、後ずさりされた。
…俺は、拒絶された。
貴「へ、平気。大丈夫だよ、怒ってないから。
別に怖くもないの、ただ下がっただけだよ」
早口でそう、笑いながら告げた。
目に涙を溜めながら、声を震わせて。
ﾌｧ「…じゃあ…なんで…泣きそうなんだよ」
貴「…えっ」
なんだよ、自分で気付かなかったのか？
いつもならここで、ばーかって言ってやるのに。
笑うことすら出来ない。
俺今、どんな顔してるんだろう。
貴「目にゴミが入ってさ、えへへ。
私ちょっと出かけるね、暗くなる前に帰るよ」
呼び止める間もなく、家を出てった。
俺は体の力が全部抜けたように、
そのままソファに座った。
頭を抑えて、自分が何をしたか思い出す。
馬鹿なのか？俺は。
怖がるに、決まってるだろ。
ほんとうに、何やってるんだ…。
ﾘｳﾞｧ「…クソが。馬鹿なのかお前は」
リヴァイは俺に向かって言う。
はは、誰への嫉妬だと思ってんだよ。
ﾌｧ「…悪かったな」
ﾘｳﾞｧ「…嫉妬か？」
こいつには、良心というものが無いのか。
今の俺を見て、一人にもしてくれないのかよ…
ﾌｧ「…だったらどーする？」
なぁ、リヴァイ。
はっきりさせよう。
お前も、そうなんだろ？
ﾘｳﾞｧ「…例えお前が嫉妬していても、俺はやめねぇ。
なぜだか分かるよな？」
分かりたくはないけどな。
ﾌｧ「…俺と同じ、だな？」
リヴァイは俺を見て、
ﾘｳﾞｧ「…あぁ」
そう、一言発した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ああ - 面白かったです 久しぶりにファーランとイザベルを思い出せたと思います 今更ですがファーランかっこいいなーって思いました イザベルは相変わらず可愛い❤ (10月6日 15時) (
レス) @page50 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
ポップキャンディ(プロフ) - 秋夜さん» わっ！本当ですか！？コメントありがとうございます…！！嬉しいです！更新頑張ります！！ (2017年5月28日 10時) (レス) id: 28e73a47a2 (このIDを非表示/違反報告)
秋夜 - 本当に面白かったです！ 更新頑張って下さい！ (2017年5月27日 23時) (レス) id: 953811966b (このIDを非表示/違反報告)
ポップキャンディ(プロフ) - ウサリボンさん» そう言って頂けると嬉しいです！！更新頑張りますね！ (2017年4月9日 16時) (レス) id: 28e73a47a2 (このIDを非表示/違反報告)
ウサリボン - 面白かったです。続き楽しみしてます (2017年4月9日 16時) (レス) id: cbdd6d3ff0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ポップキャンディ | 作成日時：2017年4月8日 16時
