運命の花を 阪神タイガース

苦手意識 ページ11

「とりさーん！！そこにグローブ落ちとらんですかー！！」


救世主とも呼べる声が聞こえた、


その声の方を向くと、


こっちに走ってくる一人の男の人、


良太「やばっ！剛じゃけん！！」


そう言って良太さんは、慌てて私を背中の後ろにやる、


西岡「あれ？良太さんと上本やん、どないしたん？」


上本「ちょっと、とりさんに用が...」


西岡「へぇー、あ、で、俺のグローブ見とらんですか？」


鳥谷「これだろ、置いてくとかなにしてんの」


西岡「いやー！すいません」


そう言って、笑顔を見せる、西岡さん、

そしてこっち、というか、良太さんの方を向き、


西岡「で？その子は誰なんすか」


そう、さっきの笑顔を崩さぬまま聞いてきた西岡さん、


良太「うっ、ばれとったかー、上本、説明してやって」


そう、私を西岡さんの前に出して、


上本「はい...新しく来た、通訳士の(人1)Aさんです」


A「よろしお願いします！」


西岡「うわっ、むっちゃかわええやん、ちょっ、メアド教えて貰ってもええ？」


そう言って、携帯をとりだして、ぐいぐいと距離を詰めてくる西岡さん、


A「えっ！、ちょっ...！」


戸惑っていると、


良太「Aちゃんに、手出したらいかんよ、剛！」


そう言って反対から西岡さんを引っ張る良太さん、


西岡「なんでっすか！？こんなかわええ子おったら普通メアドとか聞きますやん！」


良太「聞かんじゃろ！それだから軽いって思われるんじゃよ！」


西岡「もしかして、良太さん勇気無くて聞けとらん感じっすか！？うぶっすねー！」


良太「！？、っ！剛ぃー！！」


西岡「痛い！痛い！！」


西岡さんの頭をぐりぐりしている、良太さん、


A「(私、西岡さん、苦手かも...)」


そう唖然としていると、


上本「じゃ、じゃあ別のとこ行こうか...」


上本先輩が声をかけてくれて、


A「は、はい...」

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