運命の花を 阪神タイガース

さっきの ページ10

良太「あー、確かに、剛に会わせるとろくなことにならんじゃろな...」


上本「はい、だから、なるべく会わせたくないので」


そう話ながら三人で歩く、


A「すみません、良太さん、わざわざ付き合わせてしまって」


良太「いや！わしが来たくて来てるから大丈夫じゃよ！」


そう言って笑ってくれる良太さん、

優しいな、と心から思った、


上本「あっ！とりさん！！」


とりさん、を見つけたらしく走る上本先輩、

そこには、


上本「紹介するね、阪神タイガースのキャプテン、鳥谷敬さん！」


鳥谷「ん？、君はさっきの」


まさかの、さっき案内してくれた、鳥谷さんではないか、


A「先程は、ありがとうございました」


上本「え、知り合いなんですか...？」


鳥谷「さっき、会って、ここまで案内しただけ」


良太「偶然じゃのう、って剛はおらんみたいじゃな」


鳥谷「剛？、剛ならさっき、むこう行ったよ」


上本「よかった、」


そう小さく呟いた、上本先輩の言葉を聞き逃さなかった鳥谷さん、


鳥谷「よかった？」


上本「あっ、いや、あの、さっき能見さんと会ってきて、剛さんには会わせたくないって話をしてて」


鳥谷「へー、まぁ、剛に会わせるとめんどくさいもんな」


良太「ましてや、こんなかわいい子じゃし！」


A「えっ！？」

いきなりの言葉に動揺していると、


良太「あっ！！いやっ、なんでもないじゃけぇ！！」


そう言って良太さんまで、動揺しだして、

だんだん顔が赤くなっていく良太さん、

なんか、こっちまで照れてきて、


A「良太さんもかっこいいですよね...」


そう言ったら、余計変なムードになっちゃって、

困っていると、


「とりさーん！！そこにグローブ落ちとらんですかー！！」


救世主とも呼べる声が聞こえた、

苦手意識→←あの人はどこに？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す