運命の花を 阪神タイガース

良い思い出 ページ32

今成「高校で、球技大会とかあったよなー」


俊介「いきなり、どうしたの...」


食堂で今成と昼食をとっていると、


上本「へえー、とりさんがそんなことを」


A「そうなんです！迷惑じゃないといいんですが...」

仲良く歩いてくる二人がいた。


今成「あれー！めずらしいっすねー 二人でいるなんて！」


上本「さっきちょうど廊下でばったり会ってね」


今成「へー...！俊介もそんぐらいの偶然が欲しいもんだな」


小声で俺を茶化してくる今成を軽く小突いて、


俊介「うるさい...」


今成「あれ？もしかして、妬いてる？」


A「俊介さん、顔...赤いですよ？熱とか...」


そう言って俺の顔を覗くように近づいてくる彼女。


俊介「ぁ...そっ...！そんなことより！上本さんとAちゃんは球技大会とかで、思い出ってあります？」


さっき、今成と話してたことを、とっさに出せば、


上本「うーん...」


A「あんまり...」


良い思い出が無い、そう口を揃えて言った二人、

けど、その、思い出が二人を繋いでた、

なんて、今成や、

勿論、本人たちも知ることは無いんだろうな。

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