こっち向いて2『阪神タイガース』

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電車に乗ってそのあとバスに乗り継いで、

とても見覚えのある場所にやって来た...


A「に、西岡さん...ここって...」


西岡「甲子園球場やけど？」


A「えっ！？もしかして、試合観るとかですか！？私チケット持ってませんし！！」


西岡「チケットのことやったら気にせんでええよ、ちゃんと二枚用意しとるから」


本当にこんなことをしていいのだろうか...
西岡さんは現プロ野球選手で、一般から入って観るものではないんじゃないか...

そもそも私といることが間違いなんじゃないか...


A「本当にいいんですか...？」


西岡「おれが誘ったんやし、むしろいてくれた方が嬉しい」


A「じゃあ...すみません、お願いします」


西岡「おん！ほな、ショップでも見にいこか」


A「はい！」


西岡「ほー！めっちゃ人おるなぁー！！」


A「本当ですねー！みなさんのグッズいっぱいです！」


沢山の商品に目を配らせていると...


男1「なぁなぁ、あそこの女の子かわいくね？」


男2「ほんまや！つれとかおるんか？」


西岡「...やっぱ、俺よりモテるんちゃう...なぁ！Aちゃん！迷子なると困るし手、つながへん？」


A「えっ？いきなりどうしたんですか？」


西岡「ほら、つべこべ言わんで！」


そう言って私の手を握る、


男1「げっ！男いたんかい...」


男2「しゃーないな...」


西岡「ほんま、目離せんわ...」


球場に入って、まず目にはいったのが、


西岡「あー！俺のユニ着とる！サインしてやりたいんやけどなぁ...」


A「おとことのこかわいいですね...！」


試合になってから、


西岡「うてー！！とりさーん！！」


一生懸命応援する西岡さんに不思議と惹かれていた、


西岡「あー！おもろかったわ！やけど、これではっきりとしたわ」


A「？、なにがですか」


西岡「俺のこと待っててくれてる人が沢山おるんやから、こんなところで立ち止まっておられへんなって、」


A「西岡さんの復活をみんな待ってますもん！」


西岡「ほんまやな...こんな近くでも待っとってくれる子がおるんやし、あ！Aちゃん！記念に写真撮らへん！」


A「はいっ！！いいですよ」


西岡「ほないくでー！はいチーズ！！」


＿＿＿＿


A「西岡さん頑張ってるかなぁ...」


そう思いながら仕事へと戻った...

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