【ハイキュー！！】花魁【進撃の巨人】 (ページ9)

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七人ページ9

時は巡り夕方________

そろそろ客が入る頃だ

どの店も店先に下男や、まぁ、言わば遊女に当たる男が出ている

片桐と一ノ瀬はこの遊郭で希少な花魁なので茶屋で客を待つ

『片桐、次が3回目の客がいるか？』
「いるわ、お前と同じ座敷に上げられた時のだろ？」

頬杖を付きながら、紅の塗られた唇で息を吐く

『そうか、あの客もか、金持ちの…』
「そうそうそれそれ」

あれは確か______

ハンジの旦那とリヴァイの旦那だった気がする

茶屋で座敷にあげられた時
色々な性格をしていてなかなか楽しかった、あの時は

ほぼ、喋らなかったけれど…

『あの客だったらずっと相手をしてていいかも。』
「確かに、…でも、お前がそういうこと言うの珍しいな」
『そうか？』「そうだよ」

煙管をゆらりと蒸しながら目を合わせた2人の横で
話を聞いていた朝比奈と時雨がきょとんとしながら口を開いた

「「どうして三回目の客がいるかどうか聞くんだ？」」

部屋には稲妻のような衝撃が走った

『あれ？！教えなかったか！？』
「いいえ、多分忘れているだけです。ね？朝比奈、時雨」
草凪の問いかけに二人はギクリと肩を揺らして、ぎぎぎと顔を見合わせる
そして、それを鼻で笑う蛍とため息をつく俺ら

「蛍は覚えてんのか？」
「まぁ、一応？」
「なんだ一応って」
『覚えてるだけいいじゃねーか』
ハハハとから笑いをする

草「あ、朝比奈、時雨、言い忘れたけど、Aさんは怒ると怖いからね？」
二人は顔を蒼くしてガタガタと震えていた

ゆらりと俺が立って、2人の前にしゃがみ言う
『まだ１回目だからいいけど、２回目は無いの、分かってるよな』

威圧を掛けた俺の言葉に二人はこくこくと首を縦に振った

「「は、はい！！」」

ふぅー、と煙管の煙を天井に吐く

『蛍、おさらいも兼ねて二人に教えてやれ。いいだろ？片桐』「えっ」
「俺はいいぜ」「えっ」

蛍に視線を向けるとはああああ、とでかいため息をしてキッと、二人を睨んだ

「いい！？1回しか言わないからね！？」

おふぅ、怖