Episode11 ページ12
海斗「このくま、かわいい、、、、」
『でしょ!私の宝物なんだ!』
海斗「いつからあるの?」
『お母さんが生きてる時からだから、、、10年ちょっとかな。』
そう。
このくまのぬいぐるみは、お母さんからの、最後の贈り物。
お母さんが亡くなってから、お父さんが夜遅くまで働いてくれて。
一人で寂しかった時も、進路で悩んでいた時も、
ずっと一緒にいてくれた唯一無二なぬいぐるみ。
海斗「そっか。あ、明日って学校あるよね?早めに寝よっか」
『うん!寝る!』
私はそう言ってベットにダイブする。
海斗「失礼しまーす」
『どーぞー』
海斗「あ、そうだ。A、LINEしてる?連絡先交換しとこー?」
『ふるふるでいい?』
海斗「はいふるふるー」
『ふるふるー』
海斗「ん、きた。」
『フワー(あくびする)』
海斗「ねむい?」
『うん、ねむい。』
海斗「〜〜〜〜〜っ、、かわいい、、、、、、、っ」
海斗「ねえA。」
『、、、』
海斗「A?」
海斗「寝たんだ。」
朦朧とした意識のなかで、お兄ちゃんは確かに言った。
海斗「もう一人じゃないよ」
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作者名:かりん | 作成日時:2020年11月14日 13時