オタメシカレシ。-part.2- (ページ23)

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私は、秀弥の姿を探した。

もしかしたら、私のことを待っているのかもしれない。

どこにも行かずに、一人でいるのかも…。

そう考えたら、申し訳なくなった。

せめて、告白の返事ができなくても、

今日の予定さえ決めてしまえば。

そんな妥協案、秀弥に通じるかはわからないけど。

「秀弥…！」

秀弥は、出店の前で普通に並んで待っていた。

あれ、思ったより気にしてないのかも…？

でも、言わなきゃ。私。

「ごめん、秀弥…」

「返事はいつでもいいって言ったしょ？」

秀弥の表情は、いつになく優しくて。

この優しさに甘えてしまいそうな自分が怖くなった。

「あっ、でもー。今一人でちょっと寂しいから、やっぱり一緒に回ろうよ。

彼女としてじゃなくても、今日だけならいいでしょ？」

今日だけ。

私はその言葉の誘惑に負け、結局秀弥と一緒に出店を回ることになった。