アイドルセンラー【セ/ン/ラ】

ページ ページ11

*

「それで…話って」


東原さんに尋ねる


「はい。まぁ色々お聞きしたいことがあるんですけど……」



咳払いをし、東原さんは立ち上がった



「センラさん！！！」


「は、はい！」


「ひとりの事愛してますか？」

「え、あ、はい....！」


「ひとりーちゃんをずっと守れますか？」

「ん、？それは、どういう、、」


「ひとりーと結婚できるならしたいですか？」

「ま、まぁ、ありえないですけどね...」

東原さんはストンと座りさっきのような涼しい顔で言った


「わかりました。センラさん、よく聞いてください」

「は、はい」



少し冷静になって座って話を聞く


「ひとりーは近いうちにある男性と結婚を前提にお付き合いを始めます」

にっこーっと東原さんは笑う


「ん？？？」

「え！？？？」



「……はぁー！？」


志麻くんと東原さんの隣の人に少し遅れて言葉が出る



「どどどどどういうことですか」


プルプルする手を東原さんに伸ばす



「お話の通りです。ひとりーが男性とお付き合いするだけです」


「それ、事務所的に大丈夫なん？」



志麻くんはそう言った


「誰と結婚(付き合う)んですかああ！？」


教えてくれるはずもないが聞いてみる





「そりゃ…あなたですよ。センラさん」


俺の手を取り東原さんは今日一番の笑顔でそう言った



「あなたがひとりーと付き合うんですよ。結婚を前提に」



*

次ページ→←前ページ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す