１２７話 ページ32
水に飲み込まれて息ができない。
苦しい…いや、死にたくない…ッ！
誰か…！助けて…！
真っ暗の中、もがき苦しんでいると暗闇の中に一筋の光が現れた。
何でもいいから助けて欲しい、その一心で輝き続ける光に手を伸ばした
・
『ッ…！！…ッたぁい…！』
私はベッドから飛び起きた。
白いシーツ、微かな薬品の匂い、そしてズキズキと痛む頬…ここが医務室だと理解したのは数秒後のことだった。
荒い呼吸をしながらおそろ恐る頬を触ると分厚いガーゼが頬いっぱいに貼り付けてあった
痛みと共に先までの状況を思い出した。
嗚呼、そうか…先輩にボコボコにされたんだ…
痛かったなぁ、強烈だったなぁ…医務室にいるってことは倒れたってことか、一体誰が運んでくれたんだろう…？
sn「…起きたみたいやな」
『ぺ神様、こんにちは…』
いつも明るい声を弾ませてAちゃん、Aちゃん、と笑いかけてくるぺ神様なのだが、今回ばかりは違った。
声のトーンが明らかに低くてぺ神様は虫の居所が悪いと瞬時に察した
『あ、あの…』
無言で見下ろされる。
別に威圧とかはないけれど、明らかに気まずい雰囲気である
sn「Aちゃん、第五施設で倒れててんで」
『は、はい…記憶があります…』
ぺ神様とこうやって向かい合いお話しするのは三日ぶりぐらいだろうか。
たった三日しか経っていないのに、久しぶりに会話したかのような緊張感がそこにはあった
sn「…ショッピくんが運んできてくれたんやで。お礼っときや？」
『えっ、ショッピさんが？！』
第五軍団とは無関係な方がまさか運んでくれていたなんて、驚きだ。
また施設のどこかであったらお礼を言っておかなくちゃな…
sn「うん、シャオちゃんに用事があったらしくてな。施設内を彷徨いてたらAちゃんを見つけてんやって」
『そ、そうでしたか…』
きっと隊長の用事を後回しにしてここまで運んでくれたんだろうなぁ…
本当に申し訳なく思う。
sn「…運び込まれた時、驚いたで。ほっぺが腫れ上がって口から血ィ出てるし！」
『すみません…』
sn「折角べっぴんさんやのに。…なぁ、Aちゃん、この頬の腫れ誰にやられたんや？」
『！』
私のガーゼで覆われた頬を優しく撫でるぺ神様。
でもその悲しそうな声は一瞬だけ、地を這うような低い声が鼓膜を震わせた
『ぺ、ぺ神様…？』
sn「はぁ…いくら先輩や上司やからって、女の子相手にここまでやるクズがこの施設内におんのが気に食わへんねん…」
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にろ。(プロフ) - 店員です！さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてすごく嬉しいです！！これからもこの作品をご贔屓によろしくお願いします！ (2020年9月2日 21時) (
レス) id: b75158f124 (このIDを非表示/違反報告)
店員です！ - 下のコメントとにかく内容がぐちゃぐちゃで申し訳ないです、、すみません、文字数がオーバーしてしまうので二つに分けさせていただきました、 (2020年9月1日 22時) (レス) id: 69c0d25b87 (このIDを非表示/違反報告)
店員です！ - 初コメ失礼します！にろ様の作品がおすすめに出てきており気になって一昨日から読ませていただいております。自分すごく飽き性なんですがにろ様の作品は、楽しくて手が止まることなく読むことが出来ております！（面白いということです、）これからも応援しております！ (2020年9月1日 22時) (レス) id: 69c0d25b87 (このIDを非表示/違反報告)
にろ。(プロフ) - まふゆさん» コメントありがとうございます！ただいまです！そう言って頂けるだけで涙が出そうです…！お待たせいたしました！ (2020年8月31日 21時) (レス) id: b75158f124 (このIDを非表示/違反報告)
まふゆ(プロフ) - いつも楽しく読まさせていただいています！おかえりなさい！これからも無理せず、無理だと思ったら更新停止にして、少しづつでもこの素敵な小説を進めて行ってくださると嬉しいです！ (2020年8月31日 21時) (レス) id: 295871ab0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ。 | 作成日時：2020年8月6日 23時
