５７話 ページ11
シャオロン隊長もしんぺい神様も慰めて頭も撫でてくるものだから余計に胸が熱くなって泣いてしまった。
しんぺい神様は隊長がやってくれた不格好に厚みを帯びた包帯を解き巻き直してくれた
(因みにしんぺい神様は長いから「ぺ神」で良いよと言ってくれた)
sn「よし、これで少しはナイフが握りやすくなったんちゃうかな」
sha「ああん？誰が不器用じゃコラァ」
『ありがとうございます』
しんぺい神様に軽めに一発入れ、不満そうに唇を尖らせる隊長。
「何？掘るよシャオちゃん」とぺ神様が真顔で詰め寄ると全力で首を横に振り真っ青な顔で謝罪する
そんな激しい隊長に思わず笑ってしまった
sha「ふん、やっと笑ったな」
sn「女の子は笑顔が一番やからね」
二人の気遣いにまた泣きそうになる
あれ、私ってこんなに涙脆かったっけ？もっとタフで強いイメージだったんだけどなぁ。
sn「シャオちゃん、午後の訓練もう直ぐやけどAちゃんどうする？」
sha「あー、そうやな。そういえば俺が連れ回したおかげでご飯食えてないわ」
sn「自分勝手に連れ回しすぎな」
『大丈夫ですよ、そんなお腹空いていませんし』
嘘だ。
凄く死ぬほどお腹が空いている、お腹と背中がくっ付いてしまいそうなぐらい
だけど時間ギリギリに食べようと思っていたから隊長に見つからずとも、間に合わなかったかもしれない。
sha「トントンのこともあってまだちょっとキツいやろ、休んどけよ」
sn「確かに何も胃に入れず体動かすんは危ないわ」
『で、でも…』
今の私には少しの時間も惜しい。
まだ全然ナイフを思うように扱えない、少し触んなかっただけで手がうずうずして仕方がない
『ぺ神様、ここでナイフを振っちゃダメですか？』
sn「…え？」
sha「おい、Aそれは流石にあかんやろぉ」
『で、ですよね…』
ああ、もどかしい。
もっと振りたい、振らなくちゃ強くなれない、もっと体力つけなきゃダメだ
隊長の背中を守るという目標が出来たんだ…こんなところで休んでなんかいられない
『隊長、やっぱり午後出たいです…！』
sha「……、そうやA！今日の午後の訓練終わったら暇か？」
話を逸らすようにそう明るい声で聞いてきた隊長。
まぁ、夜行の自主トレがあるだけで特に大切な用事もない
『はい』
sha「じゃあ飯行かん？」
『は…？』
その瞳は別に企んでいる様には見えない
ええもん食わせたるわ、と私の頭をひと撫でして満足そうに出て行った
…え？要はそれまで休んでろ、と？
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アリウサパン?(プロフ) - コメント失礼します！「しない」でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (
レス) id: 870c94650e (このIDを非表示/違反報告)
青葉２号(プロフ) - コメント失礼します！悩みましたが、『する』に一票入れさせていただきます！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 5284f259f4 (このIDを非表示/違反報告)
明莉(プロフ) - コメント失礼します！しない！でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 97974cb528 (このIDを非表示/違反報告)
きずな(プロフ) - コメント失礼します。しない一択で！ (2020年8月3日 0時) (レス) id: 9903ddc09e (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - コメント失礼します。「しない」で投票させていただきます。 (2020年8月3日 0時) (レス) id: 6e4881c6a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月22日 3時
