５６話 ページ10
sn「お水飲める？」
『あ、はい。お願いします…』
先ほど私が勝手に使った給水機から水を汲み渡してくれた
申し訳なく思いながら小さくお礼を言い受け取る
sn「自己紹介してへんかったよね、俺はしんぺい神。軍医やってんのよ」
『はい、存じております』
sn「うっそ、マジで？！嬉しいわぁ」
水を持っていない方の手を掴まれブンブンと大きく縦に振られる。
ああ、思ったより力がお強いこと…
sn「あ、ごめん。怪我してんねやね…気付くの遅れた」
『ただのマメが潰れただけですよ、平気です』
sn「…これもしかしてシャオちゃんが処置してたりする？」
『はい、先ほどして頂きました』
そのことで床に散らばったままの消毒液の件を思い出す。
ああ、ティッシュを探していただけなのになんか厄介なことになってしまったな…
『あ、あのっ…』
sn「ん？」
私は謝罪と消毒液のことをしんぺい神様に話した。
彼は意外にも優しく気にしないで、と笑って許してくれる。
なんて良い人なんだ！
sha「大丈夫やって！なんでもそうやって牙向くなや」
ﾊﾞﾀﾝ!!と扉が閉まる大きな音と共に隊長の怒鳴る声が医務室に響きわたった。
思わず大きく体を揺らすとしんぺい神様が「大丈夫だから」と落ち着かせてくれた
sn「お疲れ様、女性兵士を持つ隊長は大変やねぇ」
sha「うっさいわ、大変ちゃうし」
仕切っていたカーテンが勢いよく開き、少し顔が赤らんだシャオロン隊長が顔を出した。
ニヤニヤと口元だけ見えるしんぺい神様にからかわれて反発するように笑う隊長
『隊長…申し訳、ありません…！』
私はどうすれば良いかわからなかった。
隊長にどう声をかけて良いのかもわからなかった。
ただ、迷惑をかけたと謝ることしかできない、頭を下げることしか出来ない。
自分一人だけで責任が取れることじゃなかったと、深く後悔する
sha「頭上げ。別にAは悪ないやん」
『ッ！でも』
sha「俺もおったのに気配に気付けんかったわ。トントンおんのわかってたら残さへんかった…ごめんな」
『あ、謝らないでください！』
sha「トントンに聞いたで、書記長に歯向かってんてな」
やるけんけ、と頭を撫でながら頭上で笑う隊長。
その声は誇らしげで思わず顔を上げて隊長を見た
sha「やっと上げたか、…！！おい泣くなやぁ！」
『だ、っでぇ…』
sn「あーあ、女の子泣かした〜」
目が熱くなり視界が歪む。
我慢してきたものが解放されるように止まる事なく溢れ出た
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アリウサパン?(プロフ) - コメント失礼します！「しない」でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (
レス) id: 870c94650e (このIDを非表示/違反報告)
青葉２号(プロフ) - コメント失礼します！悩みましたが、『する』に一票入れさせていただきます！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 5284f259f4 (このIDを非表示/違反報告)
明莉(プロフ) - コメント失礼します！しない！でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 97974cb528 (このIDを非表示/違反報告)
きずな(プロフ) - コメント失礼します。しない一択で！ (2020年8月3日 0時) (レス) id: 9903ddc09e (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - コメント失礼します。「しない」で投票させていただきます。 (2020年8月3日 0時) (レス) id: 6e4881c6a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月22日 3時
