１２話 ページ15
la「貴方は女性なのに、結構やりますね」
『そう…ですかね…』
la「隊長は毎年、誰か一人と必ずやるんです…、貴方との対決は過去最短の試合だった」
『だと思います…』
副隊長の言葉が胸に突き刺さる
そんなこと、言われなくても私が一番分かっている。
防ぐことがやっとで、５分ほどの試合だった。
何も面白いものなんてなかっただろう…
la「でも、隊長は凄く楽しそうでしたよ」
『え…？』
la「勝つのは当たり前のこの試合、いつもなら終わったらすぐ離れて次の試合へ移行するのに、今日は違った。あんな笑顔で、あんな風に部下を褒める隊長…初めて見ましたよ」
『！！』
だから自信を持って前に進んでくださいね。と綺麗に微笑みかけるローレンス副隊長。
胸が熱くなった、泣きそうになった。
心が震えて、今にも泣き崩れてしまいそうである
sha「ローレンス！いつまでそこにおんねん！早く次の試合するで」
la「今行きます！……今の話、隊長には内緒ですからね」
副隊長は口元に人差し指を置きウインクをする
ローレンス副隊長は凄く女性的な一面を兼ね備えている
女性の私でも嫉妬してしまうほど、綺麗だ
『ありがとう、ございます…』
la「私からもご活躍、期待しています」
副隊長は私の頭に大きな手を乗せ、シャオロン様のところへ行ってしまった。
シャオロン様やローレンス副隊長といい、何故こうも私の頭を撫でるのか
兵士として見られていないかも…
でも、別にその行為が嫌いなわけでもないし、心が落ち着いているのも分かる
たまになら撫でられたいかもしれない。
・
sha「はい、お疲れさん！大体の力量見させてもらったわ」
la「お疲れ様でした。」
最後の一人が終わり、シャオロン様が再び私達を集合させた
時計の針は12の方を向いている
sha「お腹すいたやろ？ついでに食堂にも案内するからついて来いよ」
確か広場へ集まったのが午前7時、もう5時間も過ぎていることになる。
運動して動かして、更には緊張して前日から喉が通らなかった私のお腹はもう限界である
シャオロン様は伸び伸びとした雰囲気で食堂へ案内してくれた
(途中訓練を終えた第二軍団に遭遇してしまい喧嘩が勃発した)
食堂へ連れてこられた一同。
軍は国家であるため食事などは基本ただで食べることが出来る
お金がなく、食べ盛りな私にとってなんとも幸せな場所なんだろう！
キョロキョロと食堂を見回す私達。
食堂は美味しそうな匂いで包まれていた。
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すみれいん(プロフ) - にろ。さん» もうrbrのそのPCで主の過去を調べてもう全てを解き明かしてくれよぉぉぉともうハラハラですよ！ (2020年7月23日 18時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ひひゃは - うぃ↑ああ↓（下に同じく） (2020年7月21日 20時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter - ぅ…うぇああああああああああああああああ！（下に同じく） (2020年7月21日 20時) (レス) id: 398b65f064 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - ……うわわわわワァァァァーー(謎のノリに乗りたかった。) (2020年7月21日 16時) (レス) id: ce94435e90 (このIDを非表示/違反報告)
クラロピ - わぁーお(ﾎﾟｶｰﾝ) (2020年7月21日 12時) (レス) id: 6ed93c7e9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月15日 1時
