９話 ページ12
『わ、私が何かしてしまってんでしょうか…？』
ああ、入隊初日に除隊だけは勘弁してくれ、マジで！
やっとの思いであの地獄のような環境下から抜け出して来たというのに！
恐る恐るシャオロン様の前まで行き敬礼をする。
シャオロン様は特に不機嫌な様子もなく、ううんと首を振り笑った
sha「お前名前なんやっけ？」
『あ、Aです！A＝エヴァディーン』
sha「おけAな。お前は女やからこんなゴリラみたいな奴ら相手やとけちょんけちょんに潰されてしまうやろ。俺とやろっか！」
『……はい？』
私の手をとりよろしくな！とブンブン振るシャオロン様。
これには私も先輩達も副隊長も唖然と見ているだけだった
ああ、良かった…除隊じゃないんだ。
ってそうじゃない！！
『で、でも私は弱いですし、きっとシャオロン様にご満足いただけません！』
私がシャオロン様とまともにやりあえる筈がない。
実戦も並み、座学も並み、行動力や判断力も指示されるまで動かずじっとしてる腰抜けである。
そんな私がシャオロン様と並み対等に戦える筈がない！
sha「そんなんわかってるわ。こいつら脳筋やから何も考えず全力でAを潰しに来るで、初日に医務室は嫌やろ？」
『…うぐ、それは…、はい…』
sha「それに俺を楽しませれるぐらい、一回頑張ってみたらええやんけ。なあA、俺を幻滅させへんやんなぁ？」
『ッ！』
おいおい、これはある種のハラスメントじゃないか？
ギュッと逃げれないように繋いでいた手を強く握り、瞳を三日月状にしてにんまりと笑うシャオロン様。
その瞳は暗く闇を感じられるほど恐ろしかった。
la「隊長、怯えてますよ。からかうのそのぐらいにしてあげて下さい。」
sha「ちぇ、ごめんやん。」
シャオロン様は固まって動かない私の頭を乱暴に撫でて「大丈夫か？」とあざとく覗き込んできた。
そこにいるのは先ほどまでのあざと可愛いシャオロン様で、何度もごめんやぁん！と言って来ている
『あ、いえ…大丈夫ですよ！』
sha「ほらぁ！A別に平気やったやん！ローレンスは大袈裟やねん」
『あ、はははは…』
笑えない。
さっきのシャオロン様はきっとガチで脅しに来てたんだ。
目がガチだった…、心を潰しに来ていた…！
恐怖で足が竦む、手が震える。
どうしようか、もういっそう逃げ出すか？
いやいや、あんな地獄に戻りたくはない。
やっと自分で生きていけるようになったんだ！
こんなところで負けてなんていられるか！
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すみれいん(プロフ) - にろ。さん» もうrbrのそのPCで主の過去を調べてもう全てを解き明かしてくれよぉぉぉともうハラハラですよ！ (2020年7月23日 18時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ひひゃは - うぃ↑ああ↓（下に同じく） (2020年7月21日 20時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter - ぅ…うぇああああああああああああああああ！（下に同じく） (2020年7月21日 20時) (レス) id: 398b65f064 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - ……うわわわわワァァァァーー(謎のノリに乗りたかった。) (2020年7月21日 16時) (レス) id: ce94435e90 (このIDを非表示/違反報告)
クラロピ - わぁーお(ﾎﾟｶｰﾝ) (2020年7月21日 12時) (レス) id: 6ed93c7e9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月15日 1時
