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小さなカップケーキの上には精妙な砂糖菓子といちご、たくさんの生クリーム。
そそくさとフォークを突き刺して、一口。
彼の黒目は惑うように床を泳いだ。
息が止まるほど君を見つめて、あんまり反応がよくない彼に不安になる。
口に合わなかったのかな。
おいしくなかったのかな。
空腹でなかったのかもしれない。
あんな勧め方したら、京本は優しいから断れないのに。
ごくり、と京本の喉仏がカップケーキを嚥下する。もともと白いその肌からすっ、と血の気が引いた。
掌が口元を覆う。
「んぶ、……」
ぐるる、と彼の喉が鳴る。
異常事態だと松村の脳はアラートを出すけれど、体は金縛りになったかのようにいうことを聞かない。
ぼた、ぼた。
彼の細い指の隙間からそれがこぼれ落ちた。
小さな赤色が目を刺す。きっと、さっきのいちご。うっすらと漂う据えた匂いに松村の咽喉も揺れる。
「京本さん！」
松村より早く動いたのはマネージャーだった。
差し出されたゴミ箱を京本はひったくるようにそれを受け取った。
手許からこぼれた吐瀉物が彼の服を汚す。
「ん、……ぁりがと、ざ、、ぅぇ、おええええっ！ぅげろ、おろ、ゥっエエエエエッッッ」
びしゃびしゃとゴミ箱の底をたたく音はやがてドポドポと質量のある響きへと変化していく。
「松村さん！いったん人呼んできますね」
マネージャーが部屋を出る。
松村は縄をほどかれたように恐る恐る京本に近づいた。
「ごめん」
口をついて出た謝罪は苦しい呼吸音に紛れて、誰にも届かない。
京本の肩は激しい嘔吐に乱された呼吸の中で溺れるように上下していた。
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雪音（ゆのん）(プロフ) - なので、きょもほくの「うつくしいひと」のきょも視点をお願いします。 (1月29日 12時) (
レス) id: c18d06783b (このIDを非表示/違反報告)
雪音（ゆのん）(プロフ) - あと、久々にリクエストなんですが、きょもほくの「うつくしいひと」という話を読んでいて、その話のきょも視点が読みたくなりました。 (1月29日 12時) (レス) id: c18d06783b (このIDを非表示/違反報告)
雪音（ゆのん）(プロフ) - こんにちは！お返事ありがとうございます。わかりました！楽しみに待ってます(^o^) (1月29日 12時) (レス) @page3 id: c18d06783b (このIDを非表示/違反報告)
2020(プロフ) - 雪音（ゆのん）さん» お久しぶりです！にのふま、時間ができたら修正してアップします (1月28日 22時) (レス) id: 5073d9421b (このIDを非表示/違反報告)
雪音（ゆのん）(プロフ) - こんばんは！あれ？にのふまの話、消えてる？ (11月3日 17時) (レス) id: c18d06783b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：2020 | 作成日時：2021年4月27日 16時
