お前らいい加減にせえよ。

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『ﾊｧ…ﾊｧ…これか…』


箱の中を見ると美味しそうなケーキがいっぱい入っていた。
結構でかい箱だけどこれ3つも…落とさないか心配。


早く戻ろうとした。戻ろうとしたら奥の部屋からガタゴトッと音がした。


よーく耳を傾けるといらしい声が聞こえた。


一気に顔に熱が…好奇心でその場にそのまま聞いていると
寄りかかっていたドアが開いた。


ガチャ


女「っ…っえ…？」


男「お前…2年の…」


やばばばばば！！！この上履きの色こりゃ3年だわ！！


男「なぁ…お前今、何をみた？」


『何も見てません』


男「今、何を聞いた？」


私に近寄るこいつ。


きも！！無理！！と急いで立ってケーキを持ち走って
隣の校舎にある自分のクラスへと目指す


『なああんで追いかけて来るんですか！！！！』


男「お前が逃げるからや！！」


このひと確かサッカー部。
昼休みバレーしてる双子みてたらたまにいる。
追い付かれそうだったが人混みを使い距離を開けていく。
階段をダッシュで上がる…が帰宅部の私には辛すぎた。


『ﾊｧ…ﾊｧ…あとっちょっと！！』


男「見つけたー！！」


流石運動部。どんどん上がって追い付こうとしてくる。

あと1.5で階段おしまい！！！


『足がっ…上がらんっっ…』


あと23段！！


男の距離2m。


あとっ3段！！


男「待てっての！！」


もう後ろにいた男が私を掴もうとしたがギリギリ交わした。


そのままクラスへ走った。

もうエプロンも髪も乱れたがどうでもいい！！


廊下にいる人混みを避けて全力ダッシュ。
流石、この高校でけぇ！！


友「えっ？！A！！？」


『いやあああああ！！！退いて！！』


モブ「えっちょ何や！！！？」


モブ「危なっ！！！ちゃんと前見ろや！……ってわ！！！？」


男「退け！！」



キモいキモいキモいキモい！！！


ケーキの箱を両手に持っていたので足でドアを開けた。
急いでたから勢いよく開いてしまった。

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