【実況者】TRANS-PORTER【wrwrd!】 (ページ45)

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今日は日差しがいい。珍しく私もタンクトップにショートパンツ。暇なので昼から走りに行くのだ。

ちなみに今は洗車中。昨日プレゼントとして持って帰ってきたレクサスLSを洗車している。だから今日はいつものアウディてはなくこれで出社してきた。

｢…確かに神父様の車、乗せてとは言ったけど…。｣

あの頃の思い出したい記憶が少しずつ蘇ってくる。あぁ、あの頃はすごく純粋だったなぁ。

…誕生日プレゼント、か…。

｢…大事にするよ、神父様。｣

絶対に乗りこなしてみせるから。

｢…よし、こんなものでいいかな。｣

ホースをバケツの中から取り出す。少し暑くなったこの季節じゃ丁度いいかもしれない。もこもこの泡に包まれたレクサスに水をかけようと放水口を潰した。

｢…あれ？水が出ない…？｣

水が突然止まった。そう思って放水口を顔に向けたのが間違いだった。

｢ーーーひぁっ！？｣

｢何仕事サボっとんねん！！！｣

｢ざまーみろ！！｣

｢っぷはっ…貴方達でしたか…｣

思いっ切り放水された水は顔をめがけて一直線。の、ノーメイクで良かった…！！洗車するからメイク取っててよかった…！！

そしてその犯人…ホースを踏んだのは鬱さん。そして放水量を増やしたのはコネシマさん。そしてその取り巻き…いや、貴方達こそ仕事は…

｢っあー…最悪…｣

｢のんびり洗車しおって…ドライバーは暇やなァ？｣

｢貴方達が仕事をくれないからじゃないですか！！！雑用ばかり押し付けて！！！｣

｢やめてAかかる！！！｣

｢女の顔にかけた罰ですよ！！！濡れてしまえ！！！｣

｢ガチだ！！こーすけ！！あそこにあるホース取ってこい！！｣

｢トン氏！！ありったけのバケツに水汲んでこい！！あの女の好きにさせるか！！！｣

｢おらおらおら！！｣

｢待ってくださいよ仕事は！！？それに男数十人で相手しないで下さい！！！大人気なさすぎですよ！！！｣

｢んなもん知らんわ！！｣

｢っばー！！！冷たい！｣

…海を越えても、大陸を越えても、全ては一緒だった。
悪が蔓延る裏社会。"正義の壁"を潰そうと立ち上がった反逆者達の世界。

それに身を落とした事を後悔はしていない。いや、後悔する程、身を染めきれてないのだろう。

それでもいい。

これからどうなろうと、私は人の運命を操る、カジノのルーレット台になってやろう。

それが私の生きる意味なのだから。

今日も、私は裏社会の運び屋として街を漆黒のアウディで走り抜ける。

TRANS-PORTER

Season.1

To be Continue....