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ページ37

《…という訳なんだが、相手のトップにそう伝えてくれるかい?》

《わかりました、少々お待ちください。》



そう言うと、電話口からカノンが流れた。それと同時に受話器を机に叩きつけるように置いた。



「…馴れ馴れしいんですよクソが…。」

「口悪っ」

「いきなり知り合いのように話してきやがって…。
あぁ、それはそうと主任方。相手は中国の上海に会社を置くーーー会社のプレジデントだったのですが、どうやらゲームの開発に協力を得たいそうです。その為の会合を急ですが5日後に予定できないか、と。」

「5日後!?急すぎるゾ…」

「あっちにメリットはあるといえども…俺達にどういうメリットがあるんだ?」

「我々の会社と組むことで莫大な利益が得られると。正直あまり期待はできません。ただの大口叩きですよ。」

「…どうするグル氏…」

「断った方がいいと踏むゾ。」

「それは同意見だね…Aちゃん。断っておいて。」

「わかりました。」




そう言って受話器を持って電話に出る。ボタンを押せば、受話器の向こう側で激しい怒号の嵐。一体何が起きたのか、とりあえずもしもし、とだけ呟いた。



《お待たせして申し訳ありません。》

《いえいえ、大丈夫ですよ。》

《折角のお話で申し訳ないのですが…あまりにも急なお話でしたので今回はお断りさせていただきます。》

《…それは、急な話だったから、かい?》

《主任の決断でございます。私に主任の意思を汲み取る能力は持ち合わせておりません。》




そう言うと、何故電話の向こう側が黙り込んでしまった。おかしい。こっちが何度か応答を呼びかけても何も会話が戻ってこない。



《…もしもし?》

《…》

《…あの、切らせていただいても?》



























《残念ですねぇ、それでは。

ーーーー"我爱你、承运人"。》


「っ!!?」

「Aちゃん!!!」



何が起こったか分からなかった。
ただ分かったのは、私の目の前、耳に付けていたはずの固定電話がばらばらになって、煙が上がっていた。騒然とする課内。

後ろにいたレトルトさんにバックから飛び込むような形で飛ばされた私の体。2人で倒れ込んでしまった。




「…なに、が。」

「大丈夫かAちゃん!?」

「ご、ごめんなさいレトルトさん。お怪我は…!?」

「俺は大丈夫…って!Aちゃんが怪我してるやん!!」

「…え?」




そう言って頬を触ると、火傷の後が頬に、破片によって付けられた切り口から血がたらり、と流れていた。

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しらたま。(プロフ) - 彩@いおさん» うっわなんやと!?ありがとうございます(ボソッ) (2017年10月19日 23時) (レス) id: 626c66f5a9 (このIDを非表示/違反報告)
彩@いお(プロフ) - ページ23のルビ振り出来てないですよ……(ボソッ) (2017年10月19日 22時) (レス) id: cc5895a195 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆拓郎(プロフ) - ヒラの我々だの覚え方がwwwチワワに不人気に豚ってwww (2017年10月16日 13時) (レス) id: ad3a02f993 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆拓郎(プロフ) - この作品大好きです!!これからも更新頑張ってください!! (2017年10月15日 22時) (レス) id: ad3a02f993 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しらたま。 | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2017年10月15日 0時

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