【実況者】TRANS-PORTER【wrwrd!】 (ページ27)

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裏話･没案めっちゃ呟いてます
@nohohon_macha

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zm side

待って、どういう事やねん。
冷や汗がたらり、と頬を伝う。滅多に人の来ない資料室に連れ込まれ鍵を閉められた。

そして彼女の首に巻いていたスカーフの中からキスマークと思われる跡を指差して問い詰められている。

｢…誰かと間違えてへん？俺、アンタの家知らんし。｣

｢確かに教えた覚えはありません。何せ昨日引越を終えたばっかりなんですよ？あなたをしっかり見ました。朝の4時頃にね。｣

ーーー4時？
いやまて、確かにグルッペンの命令であのマンションの最上階の部屋偵察して、そこの女襲ったけど、なんで知ってんの…？

｢っあぁ、思い出した。風呂上がりで…お酒の力を借りて寝ようとして…ストレート一気飲みしたら…ダクト口から何か視線を感じて…｣

…んん？
なんか昨日見た光景。ほんまに間違いなんか…？｢なんだっけ…｣と未だに記憶の糸を引っ張り出す彼女の顔をジロジロと見る。…あれ、この子、昨日の女と目の色一緒…。

｢っとりあえず！私はあなたがどこから侵入したかーーー｣

｢…失礼すんで｣

｢へっ？｣

そう言って、彼女のメガネを取る。長いまつげが数回ぱたぱた、と上下した。切れ目の、綺麗なブルーの瞳。あの行為の最中に惹かれた瞳とそっくりだった。硬直したまま動かない事をいいことに、髪留めをしゅるり、と取った。

｢…！｣

ーーーなんだ、このオーラ。
さっきまで感じられなかった雰囲気。そしてそれは昨夜の出来事を証明するかのようだった。明け方、彼女が目覚めた時のように頬を撫でて、壁際まで追いやった。もう彼女は、今だけ俺のマリオネット。

｢ぁ…｣

｢ーーへぇ、そうか、アンタやったんや…。｣

｢な、に｣

これはおもろい事になったなぁ、とくつくつと笑った。突然の豹変ぶりに驚いたのか、俺を拒もうとする手を遮る。そしてぷっくりとした彼女の唇を親指で弄る。あぁ、思い出した。彼女だ、昨夜の生々しい感触だ。

｢…せやで、俺や。｣

｢っ、どうして…？！｣

｢それ以上言ったらあかんで。
ーーー俺、アンタ気に入ったから、殺さんであげる。｣

パキリ、とレンズが割れた。その途端真っ青な顔をするA。…これは後でグルッペンに報告やな。

｢まぁ、また遊びに行くし、その時は相手してな？｣

そう言って一つキスを落とすと、鍵を開けて外に出る。そして彼女の髪留めと割れた眼鏡をゴミ箱に投げ捨てた。すると気持ち悪いぐらいににやけが止まらない。

あぁ、暫くは退屈せんで済みそうや！！