お前のこと、押し倒してやるから

９話　じゃあ、襲っていいんだな…？ ページ10

京介｢ん？どうした？｣

動かない私を見て京介は訊いた。

あ｢いや、な、なんでもないよ。｣

また襲う気でしょ？なんて聞けやしないよ。

京介｢あ、そう。｣

この時、私には聞こえていなかったが京介は


｢じゃあ、襲っていいんだな…？｣


と呟いていたのだ。

なるべくベットには近づかないようにはしていたのだが、

寒い。

寒さが限界を超えている。

ストーブの前に行くにはベットの近くへ行かないといけない。

これもまたアイツの作戦だな…？

仕方ない。寒いし、ね。

帰るという選択肢もあるのだが、理由が見つからない。

前は時間ギリギリまで京介の部屋にいてしまったから。

それに京介が寂しそうにするので帰りづらい。

あ｢さ、寒いね…？｣


私は言ってはいけない言葉を言ってしまったような気がした。

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