お前のこと、押し倒してやるから

２６話　君を見つけた時から… ページ27

誠｢ねぇ、君は僕のこと、どう思ってるの？｣

誠さんに抱きしめられている。

あ｢私に希望をくれた人だと思っています。｣

人違いかもしれないけどこの前助けてくれたのは事実だし。

誠｢そっか。僕はね、君を見つけた時から…｣

ここまで言って、誠さんは黙ってしまった。

あ｢…誠さん？｣

誠｢強い人だと思っていたよ。｣

あ｢強い？｣

もし、いじめられてる時に見つけたのなら弱いって思うような。

誠｢うん。裏切られても、信じ続けてたでしょ？｣

確かに、芽衣ちゃんのことを嫌いにはならなかった。

また仲良くできると思っていた。

誠｢そんなAちゃんに惹かれていったんだ。｣

あ｢嘘…？あんな醜い私を？｣

誠｢醜くなんてないよ？優しすぎるから悩んじゃうんでしょ？｣

あ｢…うん。｣

京介のことだよね。すぐに嫌いになれなかった。

誠｢そんな君が僕は好きだよ。｣

突然の告白に焦ってしまう。

誠｢だから、考えて。君はどうしたいの？｣

私は…。

私は京介と一緒にいたい。

体だけじゃなくて、心も近くなりたい。

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