お前のこと、押し倒してやるから

２４話　何、してるの？ ページ25

私を助けてくれた人は誠さんなのかな…。

たまたま似てた人なだけかもしれない。

でも、前に会ったことあるって言ってたよね？


ある日芽衣ちゃんと一緒に遊んでいたとき。

芽衣｢帰ってくれない？邪魔なんだけど。｣

京介を見つけると、芽衣ちゃんは私に言った。

あ｢どうして？誘ったのはそっちだよ？｣

芽衣｢お前は京介と遊ぶための踏み台なんだよ。｣

あ｢……。｣

芽衣｢もう邪魔だから。バイバイ。｣

そう言われて、殴られた。

蹴られた。痛い痛い痛い…。

私も京介が好きなのに、もう、叶わないよね。

京介のことを好きにならなかったら。

もう少し素直になっていたなら。

今は変わっていたかもしれない。

心も体もボロボロになってしまった。

｢何、してるの？｣

背の高い男の人が、目の前に見えた。

芽衣｢…逃げなきゃ。｣

芽衣ちゃんはその人を見たらすぐに走ってどこかへ行ってしまった。

あ｢…ごめんなさい。｣

｢大丈夫？ケガ、してるね？｣



私はこの人に助けられたんだ。

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