第二十四話【跳ね馬ディーノ２】 ページ30
『とりあえずお前、そのイケメンさんをほったらかして電話してきたんならすぐ戻れ。相手は客人なんだから』
「どうしましょう。圭織が正論をを言ってますわ」
『失礼だなオイ』
まあ、圭織が言っていることは正しいのでのそのそと部屋の前まで戻る。
意を決してドアを開けると、ズーンと効果音が付きそうなぐらい落ち込んでいるディーノさんが目に入った。
「あのう、ディーノさん？先ほどは申し訳ございませんでした」
「………A」
「想像の越える(かっこいい)人が部屋にいて、混乱してしまって……失礼な真似をしました」
「…………A〜！！すまねえ！俺も配慮が足りなかった！！」
「ぎゃぁぁぁあ！！」
げしっ
「ディーノ、さっきの二の舞になるぞ」
大人が泣き顔で飛び付いてくる驚きで、思わずディーノさんを蹴飛ばしてしまうハプニングもあったが、普通に会話が成立するところまできた。
なんと、ディーノさんは先生の生徒だったらしい。つまり兄様の兄弟子にあたる方で、今日は兄様がどんな人なのか見に来たかったという。
「Aも俺の妹弟子だ。いやぁ、こいつは嬉しいぜ！」
「そうでしょうか？確かに先生の教えを受けてますが、兄様ほどビシバシやってくださっているわけでもないですし……」
「……まあ、お前はそうだろうな」
「……？それはどういう意味」
訳を聞こうとするが、同時に兄様が帰ってきたのでなんだかんだで流されてしまった。
兄様が部屋に入ってきてからは、ディーノさんは兄様をダメ出しから始まり、自虐し出したと思ったら、最終的にカメで脅した。
……文字にすると、なんとカオスな。カメってなんですの？
と、そのとき。
バンッ
「枝付きブロッコリーだぞ！」
逃げ惑うイーピンちゃんと、追いかけるランボくんが駆け込んできた。
あ、ランボくん。ブロッコリーネタ利用するのですか。流石ですわ。
と、謎の感心を抱いていると、なぜか安全ピンが抜けた手榴弾がポーンと窓の外へ飛んで行ってしまった。
「確か、外ってディーノさんの部下の方々が……！」
「ど、どうしよう〜！」
「俺に任せろ！！」
ディーノさんは、窓のさんに身を乗り出すと、懐から鞭を取り出した。それを鋭く手榴弾の方に飛ばすと、鞭は見事に手榴弾を捕らえ、空高くに飛ばした。
どかぁぁぁあん
「ツナ！A！無事か！？」
「鞭って…ディーノさん、そのような趣味が……」
「違う！誤解しないでくれ！」
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彩 - この話面白いですね個人的に骸との絡みが好きです (2016年4月18日 19時) (
レス) id: 6de7adccf7 (このIDを非表示/違反報告)
本の虫 - お返事遅くなりました。こんなに多くの方に見てもらえるとは、本当に嬉しいです！更新が滞納気味ですみません…これからもよろしくおねがいします！ (2016年3月31日 12時) (レス) id: ea2138361d (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - 面白いです!個人的に雲雀さんとの絡みが好きです！!更新頑張って下さい！!！ (2016年1月18日 17時) (レス) id: 3aa98e067b (このIDを非表示/違反報告)
トンぬら(プロフ) - とっても面白いです！続きが楽しみです・・・。更新楽しみにしております( *´艸｀)応援してます！！ (2015年10月12日 9時) (レス) id: 33eb7c7682 (このIDを非表示/違反報告)
静花 - この作品大好きなんです！だけど、１ヶ月以上更新されていませんね(´・ω・`)ｼｮﾎﾞｰﾝ悲しいです…。更新頑張って下さい！応援してますから！ (2015年8月19日 17時) (レス) id: 451838e6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本の虫 | 作成日時：2014年11月1日 17時
