愉快な仲間たち３ (ページ32)

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チューリップ畑に着くと、Aの後ろ姿が見えた

白いワンピースを着て、チューリップに水をあげているA

ホントにホントに天使みたいで、ちょっとでも触れると消えちゃいそうな、そんな感じ

ちひろ「Aっ！」

Aが振り向いてびっくりしてる

『えっ....どうしたの、』

足元にジョウロを置いて、俺たちの方に歩いてくるA

ちひろはAに走って近づいて、そのままAに抱きつく

ちひろ「A、やめてよ、もう何も言わずに休むのやめて、」

学校の時みたいにボロボロ泣きながらちひろが言う

『....ごめんね、さーたん、ごめん、』

ちひろの背中に手を回して言うA

ジェシー「A、」

目をつぶっていたAがこっちを見た

『ジェスも、ごめんね』

左手はちひろの背中に回したままで、右手を俺の方に伸ばしてくる

その手を掴むと、ぐいって引っ張られて、3人で抱き合うみたいになっちゃった

ジェシー「A昨日ごめんね、俺が先に謝りたかったのに」

『私の事考えて言ってくれたのに酷い言い方した私が悪いの、ごめんね、許して』

今日何も言わずに休んだ事も、ってA

ジェシー「うん、許す、俺も許してね」

ギュ、ってAとちひろを強く抱きしめる

ちひろ「....ジェス痛い、離れて」

『うん、ちょっと苦しいかも』

ジェシー「なんで！やだ！まだこうしてるから！」

さっきまで皆泣きそうだったのに、すぐこんな雰囲気になるのも俺らのいい所だよね