九十五 ページ45
A「どうして⋯また⋯」
小さな独り言が漏れたA。
山賊「そんなの決まってんだろ」
投げやりに言ってきた山賊は、彼女に刃先を向け怒声を上げる。
山賊「あの時の仕返しだっっ!」
綾部「──⋯どうしてわたぬきさんなんですか?滝夜叉やタカ丸さんもいるのに」
伊作と仙蔵の会話に疑問を抱いた喜八郎。
綾部「サクラタケ城とか⋯何の話なんですか?」
不機嫌に聞く。
善法寺「そうか、喜八郎は知らないんだ。Aさんが忍術学園に来た
立花「この際だ、教えてやる」
仙蔵は簡潔にではあるが、喜八郎にAについての情報を話した。
Aと出会うまでにあった事、Aの身に起こった事、そしてサクラタケ城の事。
立花「⋯動いたな」
尾行していた相手の動きに変化が見受けられ、仙蔵たちは警戒度を高める。
すると、予想外の事態が起こる。
善法寺「ぇ⋯?引いていく?」
Aたちの方向へ向かっていたはずの相手は、彼らの意に反し、退散していった。
善法寺「Aさんたちが向かった場所はもうすぐなのに⋯、どうして今更?」
立花「⋯行ってみるか」
善法寺「うん」
仙蔵たちはAたちが向かった滝の上部へと急いだ。
そこへたどり着くと、彼らは
善法寺「二人とも!?」
伊作が慌てて駆け寄る。
立花「おいっ大丈夫か?!」
崖っぷちに倒れた滝夜叉とタカ丸。
喜八郎は仙蔵の肩越しに二人の姿を見た。
ボロボロで倒れる二人は、意識を失っていて、伊作が駆け寄って揺さると苦しそうに目を覚ました。
立花「何があった?!」
仙蔵は一旦喜八郎を地面へ下ろし、意識を戻した滝夜叉に問いかける。
平「っ⋯」
意識朦朧とする滝夜叉は上手く意思を伝えられなかった。
善法寺「酷いケガだ。早く治療をっ」
綾部「わたぬきさんは?」
唐突に口を開いた喜八郎。
綾部「わたぬきさんは?⋯一緒じゃないの?」
目を見開いて滝夜叉に問う。
滝夜叉「ぅう⋯」
苦しそうに唸った滝夜叉。
滝夜叉「⋯山賊⋯に」
滝夜叉「連れて⋯いかれた」
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踊り子(プロフ) - 莉央さん» コメントありがとうございます!初の作品にこのようなコメントを頂けてとても嬉しいです!これからも応援宜しくお願いします! (2017年6月14日 22時) (レス) id: 44de9b1867 (このIDを非表示/違反報告)
莉央(プロフ) - 初めまして!とても面白いし、キュンキュンします!そして、1人1人のキャラの性格がせいかくでとてもいいです!これからも楽しみにしています!! (2017年6月14日 8時) (レス) id: 0ced02d264 (このIDを非表示/違反報告)
踊り子(プロフ) - さかなさん» コメントありがとうございます!気に入ってもらえて感激しています!楽しんでいただけるよう努力いたします! (2017年5月31日 19時) (レス) id: 44de9b1867 (このIDを非表示/違反報告)
さかな - 初めまして、とっても面白いです!!更新まってます! (2017年5月31日 1時) (レス) id: ec534ce4f8 (このIDを非表示/違反報告)
踊り子(プロフ) - 白菜さん» コメントありがとうございます!ストーリーが好きと言われ、とても感激しております!これからの更新もこのように言っていただけるおかげで頑張っていけます!ありがとうございます! (2017年5月30日 3時) (レス) id: 44de9b1867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:踊り子 x他1人 | 作成日時:2017年4月23日 19時