九十三 ページ43
立花「ん？喜八郎。お前、
綾部「あ。」
いつも持ち歩いている鋤を持っていない事に仙蔵が気づき、喜八郎に問うと
喜八郎は忘れてた。と呟いた。
喜八郎「崖を下りる時に邪魔だから地面に置いて⋯。たぶんまだ崖の上にあるかも」
立花「そうか。どうする？取りに戻るか？」
仙蔵がそう聞くと、
A「あの、私が行ってきます」
後ろからAが声を掛けた。
善法寺「なら僕も」
綾部「善法寺先輩はダメ」
仙蔵におぶられた喜八郎は、Aに駆け寄ろうとする伊作の袖を掴んで一言言った。
立花「お前な⋯」
喜八郎に呆れる仙蔵。
平「私もお供します！」
斉藤「僕も行くよ」
滝夜叉とタカ丸の申し出を了解したAは二人に頷いた。
A「うん、ありがとう」
立花「私たちは先に忍術学園へ戻っているぞ。」
Aたちと別れ、忍術学園の方向へ進む仙蔵たち。
善法寺「喜八郎⋯どうして僕にだけそう当たりが強いの？」
伊作がそう聞くが、喜八郎はぷいっとそっぽを向いた。
「⋯⋯向こうへ行ったぞ」
微かに聞こえた声。
それは、これから起こる事の前触れであった。
立花「⋯⋯聞こえたか？」
善法寺「うん」
足を止めた彼らは、声の主を探る。
立花「⋯喜八郎、我慢できるか？」
綾部「大丈夫ですよ」
立花「──喜八郎のケガが心配だ。近道するぞ」
わざと大きな声で聞こえるように言う仙蔵。
一芝居打って方向転換し、相手に悟られないよう今までのスピードを保って歩いていく仙蔵たち。
善法寺「⋯⋯五人」
立花「ここにいるだけではないかもしれん。」
善法寺「⋯⋯もしかして、サクラタケ忍者？」
潜んでいる何者かがAに目をつけているとみた伊作は仙蔵に耳打ちした。
立花「その可能性はあるが、まだ分からん。サクラタケ城は城主を失っている。今更何の目的で動く。」
善法寺「そうだね」
立花「それに⋯」
仙蔵は言葉を続ける。
立花「⋯彼らほど実力のある者が、我々にこう易々と気配を悟られるか？」
仙蔵と伊作は相手の正体を探りつつ、Aたちの元へ向かった。
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踊り子(プロフ) - 莉央さん» コメントありがとうございます！初の作品にこのようなコメントを頂けてとても嬉しいです！これからも応援宜しくお願いします！ (2017年6月14日 22時) (
レス) id: 44de9b1867 (このIDを非表示/違反報告)
莉央(プロフ) - 初めまして！とても面白いし、キュンキュンします！そして、1人1人のキャラの性格がせいかくでとてもいいです！これからも楽しみにしています!! (2017年6月14日 8時) (レス) id: 0ced02d264 (このIDを非表示/違反報告)
踊り子(プロフ) - さかなさん» コメントありがとうございます！気に入ってもらえて感激しています！楽しんでいただけるよう努力いたします！ (2017年5月31日 19時) (レス) id: 44de9b1867 (このIDを非表示/違反報告)
さかな - 初めまして、とっても面白いです！！更新まってます！ (2017年5月31日 1時) (レス) id: ec534ce4f8 (このIDを非表示/違反報告)
踊り子(プロフ) - 白菜さん» コメントありがとうございます！ストーリーが好きと言われ、とても感激しております！これからの更新もこのように言っていただけるおかげで頑張っていけます！ありがとうございます！ (2017年5月30日 3時) (レス) id: 44de9b1867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：踊り子 x他1人 | 作成日時：2017年4月23日 19時
