2話 ページ3
今日は五年生の合同実習で、とある城に潜入することになった。
木下「ペアを決めるくじを引く!い組から順番に引いていくように!」
木下先生の言葉でみんなが一斉にくじを引いていく。
そして最後に、私は残り一本のくじを引いた。番号は「1」。
木下「川田は1か…誰か1を引いた者!!」
?「はい!!」
ある子が手を挙げた。振り返ると…久々知くん。
『あ……』
木下「じゃあ久々知は川田とだな!」
久々知「え''?」
『き、木下先生!私1人でやります!』
久々知くんの嫌だという感じの声を聞いて、私はとっさに木下先生に言った。
木下「はぁ?何を言っている川田!これは遊びじゃなくて実習訓練なんだぞ!」
怒られた。
『…すみません…でも、私は1人でも大丈夫です!私は、真剣ですよ?』
木下「う…わ、分かった、気を付けるように」
チラッと久々知くんを見ると、なぜか私を驚いたような目で見つめていた。
でも私と目が合った瞬間、そらされてしまう。
なんだったんだろう…?
そんなモヤモヤな気持ちを抱えたまま、訓練は開始された。
14人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:パーマ | 作成日時:2023年3月13日 14時