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13話 ページ14

『兵助は誰のものでもないし、誰も兵助を縛り付ける権利なんてないのよ!!!!』


くのたま「っ!こいつ!!!」


懐から苦無を取り出すと私の髪に刃先を当てた。


そして、


ジャッ!!!


鈍い音ともに、長かった髪の毛が地にハラハラと落ちた。残った髪は、肩までの長さになっていた。


あーあ。お気に入りだったのに……。


『…清々したでしょ?』


くのたま3「は…?」


『人の髪の毛切っといて…お気に入りだったのにな〜…』


私は懐から棒手裏剣を取り出すと、髪を切った奴に近づいた。


くのたま「な、何よ!」


『……死んで?』


くのたま「あ…あ…いやあ!!!」


怯える顔に棒手裏剣を振り下ろした瞬間!


ガシッ!


力強い力で掴まれた腕。


久々知「…なにしてるのさ」


そういう兵助は、地面に落ちている髪の毛と、私の手の棒手裏剣、怯えるくのたま達を交互に見ると


最終的に目線は私に止まった。


『兵…助?』


くのたま「っ、兵助くん!!助けて!私ッ…」


今まで怯えていたくのたまはわざとらしい声を出すと、兵助にすがりついた。


でも、


久々知「君、誰だっけ?」


くのたま「………え?」


兵助は相手にしていなかった。


兵助「Aの髪切ったのって君だよね?」


そういう兵助の顔は、いつもの優しい顔じゃなかった。


その圧に負けて3人は青ざめながら倉庫を出て行った。

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作者名:パーマ | 作成日時:2023年3月13日 14時

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