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39話 ページ42

「戻りました」

伊作「おかえり笑 竹谷なら戻ったよ」

「そ、そうですか…先輩さっきのはっ「大丈夫だよ」へっ…」

伊作「僕も竹谷も気にしてないよ笑」

「あ、ありがとうございます」

伊作「春華、おいで?」



先輩に手招きされて隣に座る


伊作「前にも言ったけど竹谷は優しいし話せばちゃんと分かってくれる子だよ、春華の思ってる事ちゃんと言っておいで?」

「で、でもっ」

伊作「大丈夫、前の春華なら難しいかもしれないけど今の春華ならちゃんと言えるよ、ね?」

「…はい」


動物小屋にいると教えてもらい保健室を出てそこに向かう



そう言えば竹谷先輩と知り合った時もこんなだったな…そう思うと少しは距離が縮まったのかな




動画小屋の近くで足が止まる


目線の先には座りながら小動物の世話をしてる竹谷先輩が見える


(先輩笑ってる…かっこいいなぁ)


いつから先輩の事意識してたのかな、最初から?初めて会った時から?考えるだけで胸がいっぱいになるよ


(正直、告白する勇気はないけど…これが今の私の精一杯だから)


私は一歩、一歩と踏み出す

私の足音に先輩が気付き目線が合う



「竹谷…先輩、あの、さっきは変な事言ってすみませんでしたっ」

竹谷「ん?あぁ笑 驚きはしたが大丈夫だ笑 紅羽に心配かけたなと俺も反省してる苦笑」

「そんなっ謝らないで下さい、心配したのは本当ですけど、でも先輩が謝ることじゃないです」

竹谷「ありがとうな笑 …なぁ、全然違うこと聞いてもいいか?」

「は、はいっ、何ですか?」

竹谷「明日、早起き出来るか?」

「へっ?早起き、ですか?出来ますけど…」

竹谷「そうか、じゃあ明日6時にここ集合な」

「えっ?」

竹谷「いや…最近話せてないなと思って、紅羽と話すの楽しいから、さ、駄目か?」

「だ、駄目じゃないです!全然大丈夫ですっ!」

竹谷「なら明日、約束な?」


スっと先輩が右手の小指が出された

微かに震える左手を出し小指を立て先輩の指と絡める


竹谷「っし!じゃあまた明日な!」


急にサッと立ち上がり動物小屋から離れていく先輩


先輩が見えなくなると一気に足の力が抜け地面に座る

嬉しさと恥ずかしさとなんかもうごちゃごちゃだ


「今日寝れるかな…」




〜その頃の竹谷〜

竹谷「っはぁ…緊張した」


動物小屋から少し離れた所で顔を紅色させながらしゃがむ竹谷


(あー何やってんだ俺….)


顔を少しあげ絡めた小指を見つめる

(…少しは期待して、いいのか?)

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雪華(プロフ) - ゆっちさん…コメント有難うございます!頑張りたいと思います笑 (2019年9月19日 17時) (レス) id: 917edc326a (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち(プロフ) - 今日は!作品毎日楽しみにしてます!更新頑張ってください!私も小説3作品書いているのでもし良ければ見に来てください! (2019年9月19日 12時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪華 | 作成日時:2019年7月17日 16時

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