97.食べてみたい ページ6
火薬庫の一件の話を終わらせた
それでも彼の表情は暗いというか困ったような顔になった
兵助「…実は来てもらっていて申し訳ないんですが、今日はすることないんです。いつもは煙硝蔵の火薬の管理ですが、それもこの前やってしまっていて…。」
『え、そうなんですか?』
兵助「なので解散しようかと…。」
それは困る
え、というかこの委員会の状態ってどうなってるんだろうか
『ちょ、ちょっと待ってください。』
池田三郎次くんを見た
彼は私も先輩も見ていない
伊助くんをたまに心配そうにちらりと一瞬見ただけで、そっぽを向いている
その伊助くんは顔を伏せていた
前を向くと久々知兵助くんは困ったようにしている
少し彼の後ろに立っている斉藤タカ丸くんも同様だ
『え、えっと普段って委員会が無ければ、何をしてるんですか?』
兵助「そ、うですね…。とうふ、いや、ご飯食べたり…。」
今この人、豆腐って完全に言ったよね
私が一方的にだけど君たちを知っていることを忘れているのだろうか…
『あ、お豆腐好きなんですよね。私、久々知兵助くんが作ったお豆腐料理食べてみたいです。』
兵助「ほんとですか?!なら食堂行きましょうか!」
わりと食いつきがよくて驚く
自分でも分かったのだろう
顔を赤らめて、「すみません」と言った
『伊助くん、池田三郎次くん、今日の活動はないけど一緒についていてくれないかな?』
無理と言われたらそれでおしまいだ
三郎次「僕は行かな…
伊助「行きます!三郎次先輩も行きますよね!」
三郎次「おい待て。」
伊助「…三郎次先輩お願いします。」
三郎次「はあ…分かったよ。」
伊助くんは察してくれたのだろう
ゴリ押しだったが、池田三郎次くんも伊助くんの様子を見て理解してくれたようだ
タカ丸「あーえっとなら、土井先生も呼んで食堂行こっか。」
兵助「そうですね。じゃあ部屋から必要なもの持ってくるので先に行っててください。タカ丸さんも手伝ってください。」
2人は先に走って言ってしまった
『ありがとう、2人とも。これを逃しちゃうといけないから。』
伊助「いえ、ありがとうございました。最近の委員会活動は上級生2人でやるか、完全に別々でやっていたので…。」
三郎次「…なんであんたがそんなに必死になるんだ。」
真っ直ぐこちらを見て、彼は言った
196人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スイちゃんですよ〜☆ - Ahoy!!最高です!続編に出航!!!! (2023年1月24日 15時) (レス) id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - (^^ω)だだダ大統領になったらね☆まずは、リーヴル様を捕まえるね!と言う冗談は、そこら辺に捨ててね、 (2023年1月24日 15時) (レス) @page50 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
リーヴル(プロフ) - あーーさん» お褒めの言葉ありがとうございます。神様だなんて…。あーーさんの心に残る作品になれて幸いです!これからもよろしくお願いします。 (2021年3月8日 1時) (レス) id: 17c0458bc0 (このIDを非表示/違反報告)
あーー - 何この素敵な作品…リーヴルさんは神様ですか? (2021年3月8日 1時) (レス) id: d228b33f0e (このIDを非表示/違反報告)
リーヴル(プロフ) - あまねさん» 愛の告白をありがとうございます(笑) 作品を気に入っていただけて嬉しいです。これからもよろしくお願いします。 (2021年3月7日 19時) (レス) id: 17c0458bc0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リーヴル | 作成日時:2021年3月1日 13時