131.おかえりなさい ページ42
下を向いてしまった
この言葉であっていたんだろうか
｢ただいま｣なんて言っても良かったんだろうか
四郎兵衛｢伏木蔵、手を離してあげた方が良いかも。｣
伏木蔵｢え？でも…。｣
四郎兵衛｢そうじゃないと今走ってきてる皆を受け止められず倒れると思うから。｣
伏木蔵｢あ、本当ですね。Aさん前向いて来て構えないといけませんよ。｣
私を見上げるように2人は笑って言った
2人は自然とゆっくり手を離した
前を見ると水色の忍装束を着た子たちが私に手を広げてダイブしてきた
『え、わあっ！』
倒れそうになる
トンっと誰かが背中を抑えた
八左ヱ門｢これが心配をかけたことへの重みですよ。じゅーぶんに味わってください。｣
三郎｢そうだな。これは大事な大事な後輩を泣かせた罰だから、存分に受け止めてもらわないと。｣
目線を下に向けると抱きつくは組とろ組の子供たち
私に抱きつけない子はその後ろで抱きついて、団子状態だ
い組は抱きつけなかったらしい
後ろで照れているのか怒っているのか分からない表情だ
体勢を整えると、2人の手は離れた
乱太郎｢心配っしたんですよっ！｣
きり丸｢あんな手紙勘違いするに決まってんじゃないですか！｣
庄左ヱ門｢いなくなったら悲しむんですよ！｣
伊助｢事務仕事もお掃除も完璧で、｣
団蔵｢計算仕事も得意で、｣
兵、三｢僕たちのカラクリを楽しそうに見てくれて、｣
しん、喜｢優しい手で僕たちを撫でてくれて、｣
金、虎｢必死で僕たちを守ってくれるAさんが！｣
は組｢｢大好きなんです！｣｣
皆につられて涙が流れた
伏木蔵｢ろ組も好きですよ。僕たち暗くて怖がられたのに、Aさんは僕たちに優しくて暖かったから。｣
ろ組の子供たちも嬉しそうに笑っていた
伝七｢…酷いこと言ったのに、生意気なこと言ったのに、気にしないなんて本当に変わってる。そんな僕たちに優しくしてくれたんだ。…い組にもAさんは必要です。｣
い組の子供たちは照れてそっぽを向いてしまった
『…っ、本当にごめんなさい。心配かけて…！…私を好きって、暖かいって、必要だって言ってくれて…！私にはっ勿体ないくらいなんだ。ありがとう、ごめんね！』
涙は止まらない
しゃがんで子供たちを抱きしめ返した
庄左ヱ門｢…Aさんが帰ってきたんだから言わないとね。｣
1年｢｢｢Aさん、おかえりなさい。｣｣｣
もう一度、はっきりと言葉を発した
『ただいま。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スイちゃんですよ〜☆ - Ahoy!!最高です！続編に出航!!!! (2023年1月24日 15時) (
レス) id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - (^^ω)だだﾀﾞ大統領になったらね☆まずは、リーヴル様を捕まえるね！と言う冗談は、そこら辺に捨ててね、 (2023年1月24日 15時) (レス) @page50 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
リーヴル(プロフ) - あーーさん» お褒めの言葉ありがとうございます。神様だなんて…。あーーさんの心に残る作品になれて幸いです！これからもよろしくお願いします。 (2021年3月8日 1時) (レス) id: 17c0458bc0 (このIDを非表示/違反報告)
あーー - 何この素敵な作品…リーヴルさんは神様ですか？ (2021年3月8日 1時) (レス) id: d228b33f0e (このIDを非表示/違反報告)
リーヴル(プロフ) - あまねさん» 愛の告白をありがとうございます(笑) 作品を気に入っていただけて嬉しいです。これからもよろしくお願いします。 (2021年3月7日 19時) (レス) id: 17c0458bc0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リーヴル | 作成日時：2021年3月1日 13時
