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125.何を恐れている ページ36

雑渡昆奈門side


裏山に着き彼女を木の影に座らせた
目に被せた覆いを取ろうとすると、このまま貸してほしいと言われそのままにした


伏木蔵「Aさん大丈夫ですか?」

『ごめん、ごめんね、ごめんね。』

伏木蔵「どうして謝るんですか?どこも痛くないですか?」


陣内たちは置いてきた
尊奈門に矢羽根で指示を出し水を汲んでくるように伝えた


雑渡「伏木蔵くん、尊奈門が水を持ってくるから怪我の手当てをまずしてあげるといい。」

伏木蔵「はい。」


目を覆った彼女を見る
自分への視線を極度に気にしていた
そして向けられる視線がどんなものか本能的に分かっている

本当に前の天女とは何もかもが違う
天女の一件を聞いてから学園にはなるべく近づかず情報を聞く程度だった
匂いのせいで近づけたものじゃなかったが

伏木蔵くんから彼女はとても優しく僕たちを大切にしてくれる人だと聞いていた
その通りなのだろう
わざと気配を察知させると、私と彼女を見た皆が助けようとしていた
しかし彼女はどうして皆が自分を心配するのか理解できない様子だった

伏木蔵くんは傷薬を塗り包帯を綺麗に巻いた


『…手当てしてくれてありがとう。迷惑かけてごめんね。』

伏木蔵「迷惑だなんて思ってませんよ。」

雑渡「…Aちゃんだっけ?1人にはできないけど、ここまで連れ出すことはできた。君は何を恐れているの。」


「何を恐れている」この言葉に彼女はビクリと方を震わせた


伏木蔵「…僕、久しぶりに会えて嬉しかったんですよ。最近会えなくて寂しかったんです。Aさんは寂しくなかったですか?」

『っ、だめ、だよ。私のことなんてもういいんだよ。伏木蔵くん、君には先輩がいて同級生がいて、そこに私が居座っちゃいけないんだ。』

伏木蔵「そんなことないですよ。僕たちには、Aさんが必要です。」

『分からないの。どうしたらいいか。今ここにいられる事こそが何よりも幸せなのに、それ以上を、君たちといることを望んでしまったら私は迷惑をかけてしまう。』


この子は自分が嫌いなのだろう
自分は誰よりも劣っていて価値がないものだと生きてきたのだ
これほどまでに不安定な状態にあるのはいけない
…これは伊作くんも連れてくるべきかな

尊奈門を呼ぼうとすると向こうからやってきた


諸泉〈組頭、こちらに忍術学園の生徒が接近してます。〉

雑渡〈6年か?〉

諸泉〈いえ、川西左近がいました。確か2年生です。〉

雑渡〈そのままこちらに来させて。〉

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スイちゃんですよ〜☆ - Ahoy!!最高です!続編に出航!!!! (2023年1月24日 15時) (レス) id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - (^^ω)だだダ大統領になったらね☆まずは、リーヴル様を捕まえるね!と言う冗談は、そこら辺に捨ててね、 (2023年1月24日 15時) (レス) @page50 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
リーヴル(プロフ) - あーーさん» お褒めの言葉ありがとうございます。神様だなんて…。あーーさんの心に残る作品になれて幸いです!これからもよろしくお願いします。 (2021年3月8日 1時) (レス) id: 17c0458bc0 (このIDを非表示/違反報告)
あーー - 何この素敵な作品…リーヴルさんは神様ですか? (2021年3月8日 1時) (レス) id: d228b33f0e (このIDを非表示/違反報告)
リーヴル(プロフ) - あまねさん» 愛の告白をありがとうございます(笑) 作品を気に入っていただけて嬉しいです。これからもよろしくお願いします。 (2021年3月7日 19時) (レス) id: 17c0458bc0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リーヴル | 作成日時:2021年3月1日 13時

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