113.大事なのは ページ23
食堂に着くと2人はどうしてなのか分からないようで、首を傾げている
『一緒にお菓子を作ろう。』
庄、彦｢｢お菓子？｣｣
『うん。正直に言うとね、学級委員会ってよく分かんないんだ。学園長の思いつきもない限り、部屋でお茶を飲んでる印象が強くて。』
庄左ヱ門｢あながち間違いではないよね。｣
彦四郎｢そうだね。｣
『だからそのお茶請けを一緒に作ろうと思ったの。…最近は集まりもないって聞いたから。』
庄左ヱ門｢はい…。今日も活動はあるけど、来てくれるかどうかは分からないんです。｣
彦四郎｢お仕事があっても先輩方で終わらせてしまうし、お茶を飲みながらお話することも無くなったし…。｣
『だから一緒にお菓子を作って誘い出そうと思うの。』
2人はそれで来るだろうかと不安げだ
でも断言しない辺り、来て欲しいという望みがあるのだろう
『1人大の甘味好きがいるでしょう？しかも、私が君たちと一緒にいるんだから、先輩は心配して絶対にどこかで見ているはずだからね。』
しゃがんで2人の目線に合わせた
『後は君たちにやりたいという意思があるかどうかだけど、どうかな？』
彦、庄｢｢やります！！！｣｣
2人は目をお互いに見合わせて頷いた
そして私に元気よく意気込んだ
材料や調理器具を揃え、生地とクリーム作りにとりかかった
庄左ヱ門｢何を作るんですか？｣
『ミルクレープだよ。』
彦四郎｢みるくれーぷ？｣
『私のいた時代のお菓子だよ。ここにある材料でできそうだし、慣れたら簡単にできる。20枚のクレープ生地とその間にクリームを挟んでいくの。』
どんな感じなんだろうとワクワクに満ちた目だ
まずは1枚作ってみせ、これを20回ほど繰り返すよう伝える
彦四郎｢上手くできるかな…。｣
『大丈夫だよ。大事なのは気持ちだからね。火には十分気をつけてね。フライパンも熱いから。』
庄左ヱ門くんと彦四郎くんは隣に立って生地を焼き始めた
庄左ヱ門｢綺麗に丸にならない。｣
彦四郎｢厚さが全然違う。｣
庄左ヱ門｢ちょっと焦げちゃった。｣
彦四郎｢こっちはちゃんと焼けてないよ。｣
試行錯誤しながら生地を作っていく
多めに作っておいた生地がみるみる消えていった
そして納得のいく綺麗な丸い生地20枚が完成した
庄、彦｢｢で、できたあ！｣｣
『すごい！上手にできたね。』
少し歪なものもあるが、初めてにしては上出来と言えるくらい綺麗にできている
さすがだなあ
手を合わせて喜んでいる2人の頭を撫でた
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スイちゃんですよ〜☆ - Ahoy!!最高です！続編に出航!!!! (2023年1月24日 15時) (
レス) id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - (^^ω)だだﾀﾞ大統領になったらね☆まずは、リーヴル様を捕まえるね！と言う冗談は、そこら辺に捨ててね、 (2023年1月24日 15時) (レス) @page50 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
リーヴル(プロフ) - あーーさん» お褒めの言葉ありがとうございます。神様だなんて…。あーーさんの心に残る作品になれて幸いです！これからもよろしくお願いします。 (2021年3月8日 1時) (レス) id: 17c0458bc0 (このIDを非表示/違反報告)
あーー - 何この素敵な作品…リーヴルさんは神様ですか？ (2021年3月8日 1時) (レス) id: d228b33f0e (このIDを非表示/違反報告)
リーヴル(プロフ) - あまねさん» 愛の告白をありがとうございます(笑) 作品を気に入っていただけて嬉しいです。これからもよろしくお願いします。 (2021年3月7日 19時) (レス) id: 17c0458bc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リーヴル | 作成日時：2021年3月1日 13時
