109.ほのぼの ページ19
保健室に戻り、擦り傷に傷薬を塗る
治療が終わり、やっと本来の活動を始めた
左近「乱太郎、この部分の包帯ちゃんと巻けてないぞ。やり直し。」
乱太郎「そんなあ…。」
数馬「ゆっくりでいいからね。伏木蔵、次は右手の薬草をとってくれないか。」
伏木蔵「これですかあ?」
伊作「そうしたら次は…」
自分の作業をしながら、皆を眺める
いいなあ…
私が見たかったものがそこにはある
上級生と下級生が隔てなく仲良く話していて、彼らにとってのいつもの日常がそこにあると思えた
この10日間に渡る委員会のお手伝いが終われば私は…
左近「…さん、Aさん。」
『え、あ、はい。』
数馬「大丈夫ですか?」
『うん、大丈夫。ちょっと考え事してただけだよ。』
左近「ぼーっとしないでくださいね。」
乱太郎「左近先輩は心配なんですよ。」
伏木蔵「そうそう。」
左近「ばっ!そんなんじゃない!」
伊作「左近は素直じゃないからね。」
左近「伊作先輩まで…。」
くすくすと笑い、左近は照れている
『それで左近くん、何だったの?』
左近「ああ、はい。三郎次がAさんのこと気にしてましたよ。前髪を切ったこと本当に大丈夫だったんだろうかって。」
『三郎次くんは真面目だなあ…。大丈夫だよ。むしろ感謝してるくらいだよ。そう伝えておいてくれるかな?』
左近「分かりました。あいつ、キツイ言い方でしょう?だから誤解されやすいんですよ。」
『そうだね。でも彼がはっきりと言ってくれたおかげで私は少し変わることができたよ。まだ視界がはっきりしているのは怖いけどね。』
数馬「Aさんのお顔をしっかりと見られるのは嬉しいですよ。」
伏木蔵「そうですよ!」
左近「僕たちが言えなかったことを三郎次が言ってくれたことで気にさせてしまったけど、そう言ってくれて嬉しいです。」
『そっか…。左近くんも優しいよ。君も気にしてたから言ってくれたんでしょう?友達思いだね。』
三郎次くんのおかげだ
この子たちをしっかりと見守ることができるのだから
左近くんに手を伸ばし頭を撫でると顔を赤くした
乱太郎「あ、照れてる!」
左近「うるさいぞ!」
ほのぼのとした時間が過ぎていく
今日は何があったとか、こんなことを習った
楽しそうに話してくれるので、私まで楽しくなった
昨日と今日は随分と落ち着いた時間が過ごせている
優しい暖かな一時を噛み締めた
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スイちゃんですよ〜☆ - Ahoy!!最高です!続編に出航!!!! (2023年1月24日 15時) (レス) id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんですよ〜☆ - (^^ω)だだダ大統領になったらね☆まずは、リーヴル様を捕まえるね!と言う冗談は、そこら辺に捨ててね、 (2023年1月24日 15時) (レス) @page50 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
リーヴル(プロフ) - あーーさん» お褒めの言葉ありがとうございます。神様だなんて…。あーーさんの心に残る作品になれて幸いです!これからもよろしくお願いします。 (2021年3月8日 1時) (レス) id: 17c0458bc0 (このIDを非表示/違反報告)
あーー - 何この素敵な作品…リーヴルさんは神様ですか? (2021年3月8日 1時) (レス) id: d228b33f0e (このIDを非表示/違反報告)
リーヴル(プロフ) - あまねさん» 愛の告白をありがとうございます(笑) 作品を気に入っていただけて嬉しいです。これからもよろしくお願いします。 (2021年3月7日 19時) (レス) id: 17c0458bc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リーヴル | 作成日時:2021年3月1日 13時